「SV120h」は2.5インチHDDを最大2基まで内蔵できるため(2基内蔵した場合は光学ドライブが内蔵不可となる)、500GB×2の1TBまでストレージ領域を確保できる。個人的なファイルやアプリケーションデータなら十分な容量だ。もっとより多くのストレージ領域を必要とするのであれば、外付けUSB HDDを用いることも可能である。
USB 2.0のデータ転送速度が影響するためパフォーマンス面では後塵を拝してしまうが、数TBのファイルサーバを実現することもできるので、安価に大容量サーバを構築したいユーザーには大きなアドバンテージとなる。
また、あまり重要視されないが、搭載メモリ容量も多い方がキャッシュ領域を大きく確保できるため、ファイル転送スピードが安定する。Windows Home ServerのDLNA機能を使用し、複数のクライアントからビデオファイルを参照するようなケースが多い場合、2GB以上は確保したい。
「SV120h」はBTO販売されているため、快適かつ長期的にファイルサーバを構築するのであれば、購入時はHDDおよびメモリ容量は予算が許す限り大容量を選択することをお薦めしたい。
■試用機の仕様 | |
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型番 | Endeavor SV120h |
CPU | Intel Core 2 Duo P8600(2.4GHz) |
チップセット | Mobile Intel GM45 Express + ICH9M-E |
メモリ | 2GB |
HDD | 1TB(500GB×2) |
光学ドライブ | なし |
グラフィックス | チップセット内蔵 |
ディスプレイ | なし |
オーディオ | Intel Hi-Definition Audio(モノラルスピーカ内蔵) |
ネットワーク | 10/100/1000BASE-T |
インタフェース | USB 2.0×6、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、PS/2×2ほか |
サイズ/重量 | W75×D185×H195mm/約2.2kg |
OS | Windows Home Server 日本語版 |
評価機構成価格 | 120,540円(最小構成価格:64,890円) |
阿久津良和(Cactus)