Ubuntuリリースチームは4月16日、Ubuntu Linuxの次期バージョン「Ubuntu 9.04(開発コード名: Jaunty Jackalope)」のリリース候補版(RC版)をデスクトップ/サーバの両エディションで公開した。UbuntuリリースチームのSteve Langasek氏は「このリリース候補版は、どのレベルのユーザにとっても安定した環境を提供できる」としている。

デスクトップエディションでは起動スピードが速くなり、新通知システムが実現されている。GNOMEのバージョンは2.26。サーバエディションではオープンソースのクラウドコンピューティングインフラ「Eucalyptus」が実装されており、また、PostfixとDevcotをベースにしたメールサーバ環境も改善している。Netbook向けの"Netbook Remix"は、より小さい画面サイズに対応するなどインタフェースの向上が図られている。

9.04 RC版の登場により、Kubuntu、Xubuntu、Ubuntu Studio、Mythbuntuなどの派生ディストリビューションも同時にRC版となった。

Ubuntu 9.04の正式リリースは4月23日に予定されており、サポート期間は18カ月となっている。

9.04 RC版の入手はBitTorrentを使う方法が推奨されているが、CD ISOイメージなどはUbuntuのダウンロードサイトのほか、台湾大学MITなどのミラーサイトから入手できる。