新しいiWorkに搭載されている「Pages」には、文章を書くという作業に集中するのに便利な機能がいくつか追加されている。たとえば、「フルスクリーン」表示モード。現在作成中の文書をフルスクリーンで表示するというだけの機能だが、他のアプリケーションのウインドウやデスクトップを一瞬で隠してしまえるのは意外と便利。

また、待望の「アウトライン」モードも搭載された。これは、文章の構成をツリー状に表示するもので、長文を執筆する作家や、論文を作成する研究者などには必須ともいえる機能。ダブルクリックでトピックを折りたたんだり、ドラッグ&ドロップで並べ替えたりできる。表示する階層や文章量をワンステップで切り替えられる機能なども装備されており、文章の全体像を見ながらアイデアをまとめる際に重宝する。

「Pages」のフルスクリーン表示モード。他のアプリケーションのウインドウやデスクトップをワンステップで隠せる

「Pages」のアウトラインモード。文章の構成をツリー状に表示し、全体像を確認しながら執筆を進められる

この他、「Numbers」やOSに標準搭載されている「アドレスブック」との連携機能も向上している。たとえば、案内状などのように、同じ文面で複数の宛名が必要になる場合、従来はいちいち宛名を手作業で書き換える必要があった。しかし、今回のバージョンでは「Numbers」や「アドレスブック」から住所録を読み込んで、宛名や住所を自動的に差し込むことが可能になっている。

「Pages」の「差込」機能を設定しているところ。「Numbers」や「アドレスブック」から住所録を読み込んで、文書内の宛名や住所を自動的に書き換えることが可能