次に、Windowsの使用感を試してみよう。CPUがIntel Core2 Duo P8400(2.26GHz)でメモリは2GBという構成は、Windows Vistaマシンとしては高いスペックとはいい難い。しかし、実際にWindows Vistaを使ってみたところ、思った以上に軽快に動くのに驚いた。

「FMV-BIBLO NF/C50」のデスクトップ画面。プリインストールソフトが多いにもかかわらず、軽快に動く

FMVシリーズといえば、初心者向けのサポートソフトが多いのも特徴だ。本モデルでもマニュアルソフトやバックアップメディア作成用ソフトなど、多数のソフトがプリインストールされている。標準でマイクロソフトのOffice Personal 2007も用意され、ソフトを新たにインストールしなくても使い始められるのがうれしい。

Office Personal 2007や地図検索ソフト、ゲームなど、多数のソフトがプリインストールされている

プリインストールソフトの一種「@メニュー」。目的に応じてソフトを起動するランチャー的なソフト

リカバリーメディア作成用ソフトも用意。購入したら、まずはバックアップから始めよう

「画面で見るマニュアル」では、付属の冊子よりも詳しい操作方法を確認できる

Windows VistaのWindows インデックス エクスペリエンスの基本スコアは3.8。グラフィック性能がやや低いが、最新ゲームでなければ特に問題はない

試用機ではあるが、ベンチマークソフトでマシンの性能を計測してみた。「FFベンチ」をLowモードで計測した結果は3281。「FFXI」を快適にプレーできる数値の目安が3000なので、まずまずの結果といえるだろう。しかし、最新の3D性能を計測するWindows Vista用ベンチマークソフト「3DMark Vantage」ではテストできなかったのに加え、「3DMark06」のスコアは1072 3DMarksという結果に。3~4年前の3Dゲームなら問題なくプレーできるが、最新の3Dゲームではツライかもしれない。なお、マシンの基本性能を計測する「PCMark Vantage」の総合スコアは、3281だった。

また、動画サイトでの高画質ムービーの再生も行なってみた。ニコニコベンチではコマ落ちなく再生できるのは「ニコニコベンチ4」まで。それでもCPU使用率が60%前後をウロウロするため、動画再生能力はそれほど高くないようだ。ただし、低画質の画像ならコメントの多いいわゆる「弾幕状態」であっても、比較的快適に再生できる。

「ニコニコベンチ4」再生中のタスクマネージャー。CPU使用率が60%前後で、エンコード能力はあまり高くない

初心者からビジネス用途にも対応できる性能

スペックはまずまずではあるが、使いやすさが光る「FMV-BIBLO NF/C50」。DVDの再生からビジネス文書の作成まで、幅広いシーンで活躍できるマシンだといえる。シンプルでありながら高級感のあるデザインで、自宅だけでなく職場で使うのにも向いているだろう。2~3年使えるメインマシンの購入を考えている人には、十分オススメできるノートPCだ。

■仕様(試用機)
製品名 FMV-BIBLO NF/C50
CPU Intel Core2 Duo P8400(2.26GHz)
チップセット Mobile Intel GM45 Express
メモリ 2GB(最大4GB)
HDD 320GB(SATA 5400rpm)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
グラフィックス Mobile Intel GMA 4500 MHD(チップセット内蔵)
ディスプレイ 15.6型ワイド(1,366×768)
オーディオ チップセット内蔵+High Definition Audioコーデック
ネットワーク IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、10/100BASE-TX対応有線LAN
インタフェース USB 2.0×4、SDメモリカードスロット、ExpressCard/34 /54、ミニD-Sub15ピン
バッテリ駆動時間 約1.9時間
サイズ/重量 約W370×D265×H37.7~43.5mm/約2.8kg
OS Windows Vista Home Premium(SP1)
店頭想定価格 150,000円前後

高橋量(デジタル・コンテンツ・パブリッシング)