携帯ユーザーの心を掴んで離さないカシオの携帯電話。使いやすさを重視した端末デザインや豊富な機能も魅力だが、同社が運営するWebサイト「CA'zCAFE」「GET CA」を忘れてはいけない。これらWebサイトでの提供する充実したサービスもユーザーの満足度につながっているのだ。

そこで今回、CA'zCAFEを手がける、カシオ日立モバイルコミュニケーションズ コンテンツチームのリーダー/プロデューサー 酒井毅氏、ディレクターの杉尾直昭氏から、同サイトの人気の秘密を聞いた。

――「CA'z CAFE」のコンセプトは?

カシオ端末ユーザーに向けたネットワークポータル「CA'zCAFE」

酒井氏 CA'zCAFEは、各携帯電話メーカーが提供しているサイトと同じく、メーカーサイトという位置づけです。端末をご購入いただいた方に、無料のコンテンツを軸として提供させていただいており、カシオユーザーのためのネットワークポータルの役割を担っています。ケータイアレンジや壁紙、待受Flashの配信、着うたサイトへのリンク集を掲載するほか、ニュースを配信したり、天気予報が確認できたりと毎日訪れる度にどこかが更新されているサイトになっています。これらのコンテンツを楽しんでもらうことで、カシオブランドに対する認知をより深めていただき、愛着を持ってカシオケータイを使っていただけるような構成を心がけております。

――開始時はどのようなサイトだったのでしょうか?

杉尾氏 CA'zCAFEは2002年に立ち上げました。au初のカメラ付き端末「A3012CA」の登場と同時です。カメラ機能が楽しめるようなコンテンツを充実させて、ユーザーの方に活用してもらおうということでスタートしました。フォトフレームがメインのコンテンツで一番人気がありました。

「CA'zCAFE」立ち上げ当初から提供しているフレーム。端末の進化にあわせてサイズも変わってきた

根強い人気の待受Flash。オリジナルメニューも人気が高い

酒井氏 端末のスペック向上にあわせてコンテンツを増やしてきております。ラインナップは、カシオケータイに関連したコンテンツのみに留めることなく、なるべく多くの方にCA'zCAFEに接していただくよう、ユーザーの幅を拡げるチャレンジを常に念頭に置いております。また、例えばニュースや天気予報などのコンテンツをパートナー企業といっしょに提供するなど、日々サイトに接していただくユーザーのモチベーションを喚起するコンテンツを用意しているのも特徴です。

そのひとつとして、2008年から音楽総合サイト「Excite Music」の音楽ニュースを配信しています。これは、ステレオスピーカー搭載端末「A5406CA」を発表した2004年に、レコード会社「トイズファクトリー」と提携してサービスを開始した着うた配信サービス「うた@トイズファクトリー」を運営するなかで、着うたや着うたフルを利用するユーザーは、音楽情報やアーティスト情報への接触機会が多いことが分ったので、エンターテインメントコンテンツの強化することで、日々カシオブランドのサイトに触れて頂き、結果ユーザーのロイヤルティが高まっていくことを目的としてこの施策を導入しております。