本稿は当初、『新しいFirefoxのタブは円形になるかもしれない』という記事として掲載していましたが、内容に誤りがあったため、タイトルおよび本文に対して大きな修正を加えています。ご迷惑をおかけしました読者の皆様、ならびに関係各位には深くお詫び申し上げます。

Firefox web browser - Faster, more secure & customizable

Mozillaプロダクトに関して先進的な研究開発に取り組むチームがMozilla Labsだ。少数精鋭のチームで、今後のMozillaプロダクトの特徴を左右することになるプロジェクトを輩出し続けている。Firefoxの将来がどういったものになるのか知るうえで、Mozilla Labsの動向はもっとも有効な指針になりうる。

Mozilla Labsはこの数週間、既存のタブ機能の改善や新しいタブ機能への取り組みを進めてきた。この取り組みが評価されれば、Firefox 3.5かまたはそれ以降のバージョンのタブはGoogle Chromeのようなルックスになり、そして空ページはデフォルトでOperaのスピードダイヤルのような表示がおこなわれることになる。フィードバックはポジティブな内容が多いようで、まだ確定ではないが高い確率でこれら変更は取り込まれることになりそうだ。

次にMozilla Labsから発表されたのが『Cognitive Shield』と呼ばれる機能だ。スピードダイヤルのように、空タブに頻用サイトの一覧が表示されると、マウスを使わずに操作を行う場合などにはそれが目障りにケースがあるという。かといって、その表示を除外してしまうと、せっかくの機能がまったく使われなくなってしまう。同機能はこうした問題を解決する目的で開発された。

Cognitive Shieldは、以下のような、各サイトのアイコンを円形に並べた"目立たないスクリーン"だ。新規タブを開いた際にサイト一覧を多い隠すかたちで表示される。マウスが使われるとフェードアウトし、代わりにサイト一覧がフェードインしてくる。

Mozilla Labs: Firefox New Tab Page: Cognitive Shieldより抜粋

Mozilla Labs: Firefox New Tab Page: Cognitive Shieldより抜粋

Firefox New Tab Page: Cognitive Shieldからこの試験版をダウンロードできるようになっており、最新の開発版Firefoxを使って試用できる。このアイディアには、Ubiquityなどが大きく関係しているといえるだろう。今後大きな変更がある可能性が高いが、もし採用されるということになればFirefoxの特徴的なUIの1つになるかもしれない。