Tera Termプロジェクトは22日、Windows用仮想端末ソフトの最新版「Tera Term 4.62」をリリースした。動作環境はWindows 95/98/ME、 Windows NT/2000、 Windows XP / Vista。ソースコードはBSDライセンスのもとオープンソースソフトウェアとして公開される。

Windows定番のSSHクライアント「TeraTerm」最新版が公開

今回のリリースでは、操作性および表示機能を一部変更。[Ctrl]キー押下時には、マウスイベント通知やマウスホイール・カーソルキー変換を無効化することが可能になった。表示機能では、反転属性の色を指定できるようになったほか、高輝度 / 点滅および反転属性の色とANSIカラー表示の無効化に対応した。マクロコマンドの追加や、SSH鍵生成機能の強化も実施されている。また、Windows 95のサポート復活や、Windows 7 (β版 / Build 7000) の暫定対応も行われている。

Tera Termは、Windows用tenletクライアントして1994年に開発がスタート。日本語の表示にも対応するVT100エミュレーション機能のほか、シリアルポート接続やマクロのサポート、プラグインの利用によりSSHクライアントしても利用可能になるなど、豊富な機能によりWindows用telnet / ターミナルエミュレータの定番ソフトとして認知された。一時期開発は停滞したが、UTF-8とSSH2のサポートを契機として開発主体が現在のTera Termプロジェクトへ引き継がれ、BSDライセンスのもとオープンソースソフトウェアとして開発が続けられている。