複数のロケーションに分散している情報を、あたかも1つのフォルダに存在しているように仮想的に見せるライブラリ。新しい情報管理方法だけに戸惑うユーザーが多いようだ。RC版では、エクスプローラのナビゲーション・ペインで、フォルダのドラッグ&ドロップからライブラリを作成できる機能が省かれる(16)。フォルダの複製を作ったつもりで、ライブラリができているのに迷うユーザーが多いためだ。中には、気づかずにオリジナルファイルを削除してしまったケースもあったという。ライブラリの操作はエクスプローラのコマンドバーの「New Library(新しいライブラリの作成)」または「Include in Library(ライブラリに追加)」から行う。

ベータ版ではWindowsキー+Eでエクスプローラを開いた際に、ライブラリがデフォルト表示される。それを不満に思うユーザーが多く、RC版ではデフォルトパスがコンピューターに変更される(17)。現時点でライブラリは、あまりユーザーに好まれていないようだ。

ベータ版でエクスプローラを開くとライブラリがデフォルト

ベータ版のライブラリはヘッダがシンプル

ベータ版では、ライブラリのヘッダに対象となるロケーション数が表示されるが、シンプルすぎて分かりにくいという指摘が多い。RC版ではライブラリに関する情報をより把握できる新しいヘッダに刷新する(18)。

月や日の表示でピクチャとビデオをまとめられたり、ビデオライブラリに時間(Length)ビューを追加するなど、ライブラリの並べ替えが強化される(19)。ビュー・コンテクストメニューからの並べ替えも可能になるそうだ。

ベータ版でライブラリの対象になるのはNTSFでフォーマットされた内蔵ハードディスクドライブだけだったが、RC版ではFAT32もサポートされる(20)。