NTTレゾナントは19日、同社の実験サイト「gooラボ」内に動画共有サービス「kyte(カイト)」をオープンし、試験提供を開始した。携帯電話からの投稿のしやすさに重点を置いているのが特徴で、専用のiアプリ上から簡単な操作で動画の撮影・投稿・閲覧が行える。対応機種は905iシリーズ以降のFOMA携帯電話。

携帯電話からkyteを利用する場合、まずiアプリをダウンロードする。アプリを起動すると「見る」「投稿する」といったメニューが表示されるので、「投稿する」を選ぶと携帯電話のカメラが起動し、動画の撮影を開始できる。撮影後に動画のタイトルなどを入力し、投稿ボタンを押せばアップロードが完了する。動画に加え静止画の撮影・投稿にも対応しているほか、過去に撮影したファイルを投稿することもできる。PCから利用する場合は、他の動画共有サービス同様にWebブラウザを利用して投稿や閲覧を行う。なお、閲覧は自由に行えるが、投稿には「gooID」の取得(無料)が必要。

iアプリ上で動画を撮影・投稿する手順

従来の動画・写真共有サービスでは、携帯電話からの投稿の際、撮影後にファイルをメールに添付して決められた書式で送信する必要があるものも多く、操作が煩雑だったほか、機種ごとの仕様の違いのため投稿できる動画の長さに差がある場合もあった。kyteは専用iアプリを採用することで、アプリ画面上で操作がすべて完結するほか、機種間の違いを意識せずに利用できるのが特徴。

同社では今後約半年にわたって試験提供を行い、利用者の動向を分析した後に商用サービス化を検討する。同社は既に「goo ClipLife」の名称で別の動画共有サービスを提供しているが、kyteを商用化する場合はClipLifeとの連携・プラットフォーム共通化も視野に入れるとしている。