独自開発の新OS「webOS」を搭載したスマートフォン「Palm Pre」

Palmは8日 (米国時間)、ラスベガスで開催中の家電見本市「2009 International CES」において、独自開発の新OS「webOS」ベースの新型スマートフォン「Palm Pre」を発表した。発売は2009年前半を予定、価格は未公表。

Palm Preは、Palmが独自開発した新OS「webOS」ベースのスマートフォン。3.1インチ / 480×320ピクセルのマルチタッチ液晶を搭載、縦方向にスライドするQWERTYキーボードを装備する。CPUには新型のTI OMAPを採用、ストレージサイズは8GB。対応する通信方式はEV-DO Rev. AとIEEE 802.11b/g、Bluetoothもサポート。GPSチップと300万画素のカメラ、USBマスストレージ対応のmicroUSBポート1基、ワイヤレス充電器「touchstone」も装備している。本体サイズは59.57×100.53×16.95ミリ、重量は135グラム。

あわせて発表されたwebOSは、Webへの接続を前提に開発された新しいプラットフォーム。マルチタスクで動作し、複数のアプリを並行して実行できる。マルチタッチインターフェイスの導入により、画面全体を操作領域として使用でき、ドラッグ&ドロップなどの方法で画面をカスタマイズすることも容易になった。複数のサービスやデータベースを統合する機構「Palm Synergy」により、OutlookやGmailなど複数のサービスに重複した情報がある場合でも1つだけを表示するなど、ユーザは各種サービスを横断的に利用できる。

また同社は、webOSアプリ開発環境として「Palm Mojo Application Framework」と、「Palm Mojo SDK」をサードパーティー向けに公開した。開発されたwebOSアプリは、Palmが運営するオンラインストア経由で販売することが可能になる。