大学時代までを滋賀で過ごし、東京で働くことに憧れて上京したという上辻亮さん。世界一時間に正確という日本の鉄道を支え、1秒という時間の重さを痛感する鉄道マンの彼が愛用するのがG-SHOCK「GW-700DJ-8AJF」だ。

時計頼みの列車出し

上辻亮さん。「GW-700DJ-8AJF」は寝るときも枕元に置いてあるという

もともと電車が好きで、「運転してみたいな」という動機が現職に繋がったという上辻さん。現在、担当しているのは、ホームでの列車出しや急病人の対応などである。当直が月に10から11回程度で、基本的に24時間勤務という業務の中で、ホームに立つのは、そのうち1日10時間程度だ。

「発車ベルを鳴らすのが、今の職場では車掌ですが、それを受けてホームから、『ドアを閉めていいですよ』という合図を出すのが僕の役割です。自分が合図を出さなかったら、車掌はドア閉めることができません」と上辻さん。

電車が出発するタイミングを、上辻さんが担っているわけだ。それは完全に時計頼みとなるということだ。もし仮に、車掌が早めに発車ベルを鳴らしたとして、上辻さんが正確に時刻が合った時計を見ていなかったとしたら、発車のタイミングが違ってしまい事故につながる恐れもある。このように公共性が高く、多くの人命を預かり、毎日気を抜くことが許されない仕事に就く上辻さんもまた、2年前からG-SHOCKユーザーである。

10万年に一秒の誤差

「以前は違うアナログ時計を使っていましたが、職場の先輩たちに『電波時計がいい、一秒たりとも狂わない時計にしろ』と言われたんです。もしも1秒でも早く電車を出してしまうと、事故になってしまいます。電車というのは、何時何分っていうだけではなく、何秒ってところまで発車時刻が定められているんです」という。

このため鉄道のホーム担当職員のほとんどは、10万年に一秒の誤差しか生じないという時計をベースとする標準電波をキャッチし、時刻修正する電波時計を使っているそうだ。鉄道乗務員も電波時計を使用するケースが多いという。それでは上辻さんが、数ある電波時計の中でも、G-SHOCKを選んだワケとは、「G-SHOCKは頑丈にできていて、壊れにくいっていうイメージがあったからです。それにデジタル式なら、秒までパッとすぐ読みとれるから便利です。"頑丈"で"デジタル"で"電波"というのが、G-SHOCKにした決め手ですかね。それにこの時計ならば、ゴムバンドのモデルと違って、スーツに合わせてもおかしくないかなって思いました。出勤後は制服に着替えますが、原則として出勤時はスーツですから。あとは腕が太いので、こういうゴツイデザインのもののほうが合うかな、とも思いました」

そんな上辻さんの職務における腕時計の重要性は高く、出勤前にまず、日課として時計の整斉といい、時刻合わせを正確に行うという。鉄道マンの中には、誇りを持って高価なスイス製の高級機械式時計を使い続ける人もおり、整斉時に秒針を合わせるなどして上手に使いこなしている場合もあるそうだ。

「GW-700DJ-8AJF」

止まらない「タフソーラー」、狂わない「電波受信機能」、壊れない「耐衝撃構造」を併せ持つ The Gシリーズ。メタルバンドを採用し、オンタイムにも合わせやすい落ち着いたデザインのシンプルかつコンパクトさが魅力。ワールドタイムや、5本のアラーム、タイムスタンプなど、実用的な機能も装備している

しかし上辻さんが愛用するG-SHOCKは、最大で日に4回まで標準電波をキャッチして自動補正するため、ほとんど秒針までしっかり合っているという。それにタフソーラー仕様なので、フル充電からソーラー充電なしでも約6ヶ月も連続駆動する。基本的にはわずかな光でも発電及び充電を行うため、バッテリー交換不要で、エコロジーにも貢献する。ゆえに上辻さんは、プライベートでも目覚まし時計のサブとしても、このG-SHOCKのアラーム機能を活用しているそうだ。まさにG-SHOCKを、肌身離さずという感じで使っているのだ。……つづきを読む