野村総合研究所の予測によると、オンライン決済の市場規模は、2008年度の2,220億円(見込み)から2013年度には4,562億円へと拡大するもようだ。ネットビジネス市場はPC向けに加えて携帯電話向けの市場が伸びており、全体として順調な拡大が期待できるという。

ネットビジネス市場全体では2008年度の約9兆1,000億円から2013年度には約16兆円へと約2倍に拡大するとNRIは見込んでいる。ネットビジネス市場の中で、最も大きな割合を占めるのはBtoC EC(消費者向け電子商取引)の市場であり、2013年度には12兆円に迫るもようだ。2008-2013年度の5年間に市場拡大を牽引するのはモバイル(携帯電話向け)ECであり、BtoC EC全体に占める割合は2008年度の20%から2013年度には25%程度にまで拡大し、2013年度の市場は約2兆5,000億円規模となるとNRIは予測する。

オンライン決済市場の規模予測(出典:野村総合研究所)

インターネット広告市場は、成長速度が鈍化するものの2008年度の5,752億円から2013年には8,413億円に拡大し、国内の総広告費の約12%強まで伸びるとNRIではみており、うち携帯電話向け広告の市場は2013年に約2,000億円となり、インターネット広告市場全体の2割以上を占める規模に拡大するという。

オンラインゲーム市場はブロードバンドやオンライン対応の家庭用ゲーム機の普及とともに成長してきたが、これらの普及が頭打ちになることで今後の成長は鈍り、2008年度の1,150億円から2013年度には2,030億円になるとしている。

インターネットオークション市場は、BtoCオークションの増加や犯罪の減少などがネットオークションの信用を高めていること、また携帯電話などモバイル端末経由での利用が増加していることから、2008年度から2013年度の年平均成長率(CAGR)は7.3%ながら、2013年の市場規模は1兆4,928億円に達すると予測する。