サイコムから、話題の次世代CPU「Intel Core i7」を搭載したBTOパソコン「G-Master BLADE」が登場した。玄人ユーザーからも定評のある同社らしい工夫が満載の製品で、高性能なCore i7の実力をさらに余すところなく発揮できるハイレベルな仕上がりが特徴だ。

「G-Master BLADE」

主な仕様  [CPU] Intel Core i7-920(2.66GHz)  [チップセット] Intel X58 Express + ICH10R  [メモリ] DDR3 SDRAM 3GB(1GB×3)  [HDD] 640GB SATA 7,200rpm  [グラフィックス] NVIDIA GeForce 9800 GT 512MB  [OS] なし  [価格] 161,800円 ※最小構成/BTO対応

エントリーユーザーからマニアまで幅広い満足度

Intel Core i7の性能自体は、これまでにもいくつかの記事をお届けしているので、既にご存知のことだろう。このCore i7の能力をどこまで引き出せるかどうかが"キモ"なわけだが、そこでまず注目したいのが、G-Master BLADEの柔軟性に富んだBTOメニューである。標準でハイエンドなゲームユーザーをメインターゲットに提供される製品である一方、サイコム"らしさ"の最たる部分でもある豊富なBTOメニューによって、優等生な汎用マシンからぶっ飛んだ一点豪華主義マシンまで、Core i7を中心にユーザーの用途や嗜好次第で思うがままにカスタマイズができてしまうのだ。

ちなみに今回試した「G-Master BLADE」は「Intel Core i7-940」を搭載。ついでなので「CPU-Z」で、Core i7-940のクロック可変の様子を調べてみた。Intel Turbo Boostで定格より高クロックになることも

そこはせっかくの最新ハイエンドCPU搭載マシンである。ユーザーそれぞれのコダワリを存分に反映させたい。G-Master BLADEのBTOは、例えばCore i7を全ラインナップから選択できることは言うに及ばず、マザーボードでさえもスタンダードなIntel純正品から、3-WAY SLIとCrossFireXに対応したGIGABYTE製の高付加価値ボードまで選択できる。グラフィックスカードの選択肢はさらに充実しており、NVIDIA GeForceとATI Radeonの主要な最新モデルが勢揃い。ほかにもサウンドカードや電源まで選べてしまう……などなど、まるで自作パソコンを組むかのように自由自在なのである。

サイコム製品全般の特徴でもあるが、BTOメニューの充実度が非常に高いのだ

その自由度の高さは、手馴れたユーザーにとっては特に非常に嬉しいメリットだろう。なおかつ、将来のアップグレードや日々のチューンナップに適したハードウェアの拡張性や作業性の高さもG-Master BLADEのポイントである。このあたりは記事の後の段落で詳しく紹介するが、自作派のユーザーがカスタムベースにするにも最適な、サイコム製パソコンの魅力をG-Master BLADEはしっかり引き継いでいる。

次のページから「G-Master BLADE」の内部を紹介したいが、そのまえに"外側"も軽く確認しておこう。フロントインタフェースはUSB2.0やIEEE1394だけでなくeSATAポートまで装備。電源ボタンや動作LED、リセットボタンなどは正面右下あたりに配置

ここまで聞くと、「Core i7は興味あるけど、自作とかはちょっとなぁ」とか、「単なるパソコンの買い替えだから、明確な使用目的はないんだよなぁ」といったユーザーには扱いづらいようにも感じるかもしれないが、忘れてはならないのは……というか当たり前なのだが、G-Master BLADEは動作検証や製品保証がしっかり担保された「メーカー製パソコン」だということ。標準構成であっても高い水準でまとまった基本機能からしっかり働いてくれるし、使っていく上でユーザーがスキルアップして行けば、前述のように自前でのカスタマイズも視野に入る。次世代のCore i7を搭載しつつ、メーカー製と自作のメリットを"いいとこどり"したのが、このG-Master BLADEだと言える。