デノンは4日、ユニバーサルディスクプレーヤー「DVD-A1UD」を発表した。発売は1月下旬で、価格は54万6,000円。

同製品は、CDからBDまで、多様なメディアを再生可能なユニバーサルディスクプレーヤー。もちろん、SACDやDVD Audioの再生にも対応するほか、CD-R/RW、DVD-R/RWに記録されたMP3/WMA/DivX 6/JPEG型式のファイル再生も可能だ。

多様な光デジタルディスクを再生可能なプレーヤー「DVD-A1UD」

同社によると、BDとSACDの両方に対応可能なプレーヤーは、世界で初とのこと。アンプとの接続には、同社独自の伝送方式であるDENON LINKを採用している。DENON LINKは、HDMIケーブルを使用するデジタル音声伝送だが、同製品に採用されるDENON LINK 4thでは、同社のAVアンプと接続することで、AVアンプ側のマスタークロックを共有し、ジッターの発生を抑えることも可能となる(ただし、現時点ではDENON LINK 4thに対応したAVアンプは存在しておらず、近日中に、既存製品のバージョンアップサービスが発表される予定だ。なお、対応可能なモデルはAVC-3808/3808A/AVP-A1HDなどになる予定)。

なお、チャンネルアナログオーディオ部分にはバランス伝送回路が採用されている。同社のAVプリアンプAVP-A1HDなどと組み合わせることで、ノイズの影響が少ないアナログ伝送が可能だ。なお、同社によると、BDプレーヤのアナログ音声部分にバランス伝送を採用しているのは、やはり世界初だとのことだ。

また、同社のシステムでは、デジタルオーディオ信号のbit拡張を行うAdbanced AL24 Processingが採用されている機器が多いが、DVD-A1UDではSACDプレーヤーのDCD-SXと同様のAdbanced AL24 Processingを採用。リニアPCM信号を32bitに拡張して処理を行う。Adbanced AL24 Processingは全チャンネルに搭載されており、マルチチャンネルリニアPCM信号の再生にも高い効果を発揮する。またDACも32bit/192kHzの製品が採用されている。

映像面でも480iから1080pへの高品位なアップスケーリング、I/P変換が可能な上、DNRも搭載する。

ドライブメカは、制振性や静粛性などで実績のあるDCD-SXのAdvanced S.V.H. Mechanismをベースにしたものが採用されているなど、同社プレーヤーのフラッグシップに相応しい作りとなっている。