うるう秒がもたらす影響

最後に、うるう秒挿入による社会的影響について触れておこう。

NTTの時報サービスのように混乱を回避する対応がなされているうえ、サマータイムやうるう日とは異なり、うるう秒によるズレはわずか1秒。したがって、通常の生活範囲ではほとんど影響がないという。

「利用時間に応じて課金する通信事業者や、放送局の時計管理システム、株売買の取引時刻などを証明するタイムビジネス事業者らは対応を迫られる可能性があるが、それ以外の方はほとんど影響ないはず。携帯電話の通話時間の計算が1秒狂うということも考えられるものの、未対応の時計では実際の通話時間よりもカウントのほうが短くなるので、ユーザーの立場からすると得することはあっても損することはないはず」(小山氏)

過去の調整でこれといった問題が起きていないことを考えても、危惧する必要はないと言えそうだ。

ちなみに、このうるう秒に関し、調整方法を変更しようという議論も起こっているという。インターネット取引や放送番組などで秒単位の管理が行われており、1秒の重みが大きくなってきていることから、そうした流れが生じてきているようだ。ただし、まだ議論中の段階なうえ、「5年以上の周知期間を設ける規定になっている」(小山氏)ので、制度が変わるまでにはまだ時間がかかりそうだ。

現在、うるう秒調整の変更が議論されている

うるう秒調整は議論中であり、まだまだ時間がかかりそうだが、ここまで説明してきたとおり、うるう秒の次の実施日は予測することができない。それだけに、今回が最後ということも考えられなくはない。初詣のついでにNICTを訪れ、2度とないかもしれない貴重な1秒を味わいに行くのもよいかもしれない。