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パナソニックモバイルの最新動向を説明する商品企画担当 取締役 石井圭介氏 |
パナソニック モバイルコミュニケーションズは12日、2008年秋冬モデルの商品説明会を開催した。
説明会冒頭、商品企画担当取締役の石井圭介氏が、VIERAケータイを中心にパナソニックモバイルの最新動向を説明。同社はVIERAケータイとして、2007年11月にNTTドコモから発売したVIERAケータイ「P905i」を皮切りに、2008年2月にドコモから「P905iTV」、ソフトバンクから「920P」を発表している。これらVIERAケータイは、2008年2月20日には累計100万台、同5月19日には200万台を突破。夏モデルとして同6月にドコモから「P906i」、ソフトバンクから「921P」が投入され、発売9カ月となる同8月26日にはVIERAケータイだけで販売台数が累計300万台を超えた。
VIERAケータイは発売当初、同社の携帯電話全体の販売台数の約2割程度と予想されていたが、すでに3割を超える勢いとなっている。予想以上に人気の高い携帯電話になったとした。
VIERAケータイの販売台数の伸びに合わせ、同社の国内の携帯電話出荷シェアもアップ。2007年上期は14%(首位のシャープは26%)が、同下期には15%(同24%)。2008年上期には17%(同23%)まで上昇した。トップとの差はまだ6%あるため、2008年度での逆転はないとしながらも、2009年度はシェアトップを狙えるとした。同社全体の上期の販売台数は約340万台。業界全体で出荷が前年比22%ダウンしたが、同社の出荷台数は微減しながらも、金額ベースでは前年を上回った。同社は、2008年下期は業界全体で出荷台数が前年比30%ダウンと予想している一方、同社では前年を上回る出荷目標を掲げている。2010年以降は、薄型TV「VIERA」、デジタルカメラ「LUMIX」、ノートブックPC「Let'snote」、カーナビゲーションシステム「Strada」などと複合・融合化を進めていくことで新たな市場を開拓し、さらなるシェア拡大を目指すとしている。
続いて、秋冬モデルについて詳細な説明を行った。VIERAケータイについては、"3つのSHIN化 "がテーマ。ドコモ向け機種を例に挙げ、「P-01A」での「Progress(進化)」、「P-02A」での「New Style(新化)」、「P-03A」での「Familiarity(親化)」を実現したと説明。
Progress(進化)を追求したP-01Aでは、6000:1の高コントラストと約1,600万色相当の発色を持つ高画質液晶、約510万画素でISO1600を実現した高画質カメラを装備。タテオープン時にはダイヤルキーや操作キーの数字・文字が縦向き、ヨコオープン時には横向きに変わる「2WAYキー」を採用したことで、ヨコオープンスタイルでの操作性を大幅に向上させた。
New Style(新化)を追求したP-02Aでは、新型のスライド機構を採用。携帯電話事業から撤退した三菱電機からスピードセレクターを譲り受け、指の移動が少ない回転操作でスピーディな操作性を実現した。さらに根強い人気のスライドタイプを単に採用するだけでなく、弧を描いてスライドするスイングスライド形状を採用した。
Familiarity(親化)を追求したP-03Aでは、厚さ14.7mmのスリムなボディにワンセグや約320万画素カメラなど充実した機能を搭載。待ち受け画面やきせかえツール、デコメ絵文字に人気キャラクターのスヌーピーを採用することで、親しみやすい端末に仕上がっている。
このほか、ドコモのGSMに対応した薄型端末「P-04A」「P-05A」、auのコスメティックコンシャスなデザインケータイ「W62P」、ソフトバンクモバイルの使いやすいシンプルデザインケータイ「830P」を紹介。パナソニックはこの7ラインアップで秋冬商戦を戦っていくとした。