そのほかの会場展示

3R SYSTEMのブースでは、ディスプレイ一体型PCを自作できるという珍しいPCケース「L-2000」を見ることができた。11月下旬の発売予定で、予価は11,800円。ケース本体のみの製品となっており、ディスプレイ・電源・ドライブなどは別途購入する必要があるが、一体型PCを安く作ることも可能だろう。マザーボードはATXフォームファクタに対応している。

こんな感じで一体型PCを自作できる。ディスプレイは別売

ディスプレイはVESAマウント。高さの調節や回転も可能だ

マザーボードは通常とは上下逆に設置する

Mini-ITX用ケースも発売予定。1万円以下で出したいとのこと

Thermaltakeは、エアコンや冷蔵庫と同様の仕組みを採用した冷却システム「Xpressar」を展示していた。実装の難しさから、同社は完成PCとしての製品化を目指していたが、変更になったらしく、ケースと冷却システムのセットで販売される見込みだという。冷媒の取り回しが配管であるため、CPUヘッドの位置がほぼ固定になってしまうが、対応マザーボードのリストを公開することで対処するそうだ。年内の発売予定。

Xpressarのデモ。冷却性能は空冷や水冷の比ではない

配管なので、CPU位置の調整はほとんど不可能

冷却性能に優れるフルタワーケース「Spedo」は今月の発売予定

ケーブルの途中に電極があるので、サイドパネルを簡単に外せる

MSIは、デュアルコアのAtom 330を搭載するMini-ITXマザーボード「Wind Board 330」を参考展示。シングルコアAtomの従来製品は、基板がMini-ITXよりも2cmほど長くなっていたが、メモリスロットを1本に減らすことで、新製品は17×17cmのサイズに納めた。今月中に発売される予定で、価格は13,000円くらいになる見込み。

参考展示されていたMini-ITXマザーボード「Wind Board 330」

ネットトップ「Wind Nettop CD 100JP」も参考展示

ZALMANは、CPUクーラーの最新モデル「CNPS9900 LED」を展示。現行のCNPS9700と同じようなサイドフロータイプの製品だが、ファンが12cm径に大型化、さらにヒートシンクがファンを挟み込むような形になっており、冷却性能が向上した。そのほか、取り付け方法もクリップ式からネジ式へと変更になっている。年内には発売される予定。

CPUクーラー「CNPS9900 LED」。中央のカバーを外すとさらに冷却性能が上がるという

ヒートパイプを採用した電源ユニットも展示していた。660Wと770Wの2種類を用意

製品の展示はなかったのだが、OCZは新型の2.5インチ型SSDを「近日発売予定」としていた。Coreシリーズの製品で、従来の「V2」に比べ、新型の「V3」ではリード235.1MB/s、ライト160.8MB/sと、データ転送速度がさらに高速化された(仕様は暫定値)。大容量化も進んでおり、256GB/512GBといったモデルが登場するようだ。

従来モデルに比べ、特に書き込み性能が大きく向上した

脳波コントロールの「nia」も展示。これはすでに発売中だ