「SH-01A」(シャープ製)

NTTドコモは5日、FOMA携帯電話の新製品「SH-01A」(シャープ製)を発表した。いわゆる"AQUOSケータイ"で、約800万画素のCCDカメラを搭載した。2008年11月発売予定。

ドコモから発売されるAQUOSケータイの後継となる「SH-01A」は、今年の秋冬au・ソフトバンク向けAQUOSケータイがスライド式になった中、従来通りの液晶面が回転する「サイクロイドスタイル」を維持した。ただし、ヒンジがディスプレイ側ではなくダイヤルキー側に位置するいわゆる「逆ヒンジ」構造になっている。その結果、本体を閉じた時の外観が非常にすっきりしたものとなった。

正面。左からPink/Blue/White/Black。メインカラーはBlue。逆ヒンジの採用で、閉じた時の見た目が非常にすっきりとした

背面。8メガピクセルのCCDカメラが存在感を放つ

左側面。プッシュトークキーと充電端子があるのみ

右側面。非常にすっきりしている。なお拡張端子は、イヤホンマイク端子兼用で、本体下部にある

メインディスプレイは、約1,677万色表示が可能な3.3インチフルワイドVGA(480×864ドット)のNEWモバイルASV液晶を採用した。光の反射をおさえる「リフレクトバリアコート」によって、屋外での視認性を高めている。隣の人に画面を見られたくない時に役立つ「新ベールビュー」も搭載する。ベールビューには、プリインストールされているパターン以外に、画像データ(カメラで撮影した画像も可)をパターンとして利用することもできる。サブディスプレイは、24.4×9.2mmの31セグメントLEDを採用しており、時刻表示などができる。

野外での視認性にも配慮した3.3インチフルワイドVGAモバイルASV液晶

LEDのサブディスプレイは通常時は見えず、表示される時は浮かび上がるようにして見える

有効画素数800万画素CCDカメラは、CMOSセンサーが苦手としている暗部での撮影や動きの激しい被写体の撮影時に強みを発揮する。顔検出オートフォーカスは、フォーカスを合わせた範囲の外側をぼかす事ができる「ポートレートモード」に対応。一眼レフカメラで撮影したような写真を撮る事もできる。

カメラは約800万画素のCCDを採用、LEDライトも備えている。microSDカードスロットはバッテリーカバーの内側にあるが、電源を切ることなくカードの交換ができる

サイクロイドスタイル(横画面)での撮影も可能

先代に当たる「SH906i」「SH906iTV」から搭載された「光TOUCH CURUISER」は、決定ボタン部分に指紋認証センサーを搭載し、セキュリティにも配慮している。さらに、パソコンで広く用いられているTrueTypeフォントを画面表示に使えるようになり、フォントのダウンロードも可能。シャープのiモード公式サイト「SH-MODE」で追加フォントを配布する予定となっている。説明員によると、ダウンロードするTrueTypeフォントは、3種類入っているフォントのうち、「SHクリスタルタッチ」を上書きして保存する形となるそうだ。

「光TOUCH CRUISER」には、指紋認証センサーを搭載。センサーをなぞるだけでロックを解除できる

TrueTypeフォントは、AXISフォント/SH平成明朝/SHクリスタルタッチの3種類をプリセットする

ドコモの新サービスは、iウィジェット、iコンシェル、iアプリオンラインの全てに対応している。このほか、おサイフケータイ、GPS、Bluetoothも利用できる。通信面では、FOMAハイスピード(下り最大7.2Mbps)、国際ローミングサービス「WORLD WING(3G+GSM)」をサポートする。特に、今までドコモ向けAQUOSケータイでは省かれていたGSMローミング機能の搭載は嬉しいところだ。GPSもドコモ向けAQUOSケータイとしては初の搭載となる。

(井上翔/K-MAX)

型番 SH-01A
寸法 約111×50×16.6mm(最厚部約22mm)
質量 約145g
3G連続待受時間(静止時[自動]) 約560時間
GSM連続待受時間(静止時[自動]) 約260時間
連続通話時間 約210分(3G)/約180分(GSM)
連続テレビ電話時間 約120分
メインディスプレイ 約3.3インチフルワイドVGA(480×854ドット)NEWモバイルASV液晶(16,777,216色)
サブディスプレイ 24.4mm×9.2mm 31セグメントLED(1色)
外側カメラ機能 有効画素数約800万CCDカメラ(顔検出オートフォーカス対応)
内側カメラ機能 有効画素数約11万CMOSカメラ
外部メモリ microSDHCカード(最大8GB)
Blue / Black / White/Pink