「.Fes 2008 TOKYO」の会場は、新宿の超高層ビルに囲まれた元小学校

「.Fes 2008 TOKYO」開催当日。天気は生憎の曇り空で、いまにも雨が降りだしそうな気配だ。Sさんも他のスタッフと共に朝から会場に駆り出された。会場は、廃校になった新宿の小学校。超高層ビルにぐるりと囲まれて、まるで渓谷の谷底にあるかのような錯覚に陥る。Sさんは、自分でプリントした看板や案内板があちこちに貼ってあるのを眺めて周っていた。スチレンボードで補強した甲斐もあって、「いいねぇ! 本格的だねぇ」と他のスタッフから声もかかるほど看板の仕上がりは上出来だ。

プリントした看板や案内板は会場のあちこちで大活躍

看板は耐久性アップのためスチレンボードで補強した

耐水紙プリントなら突然の雨も大丈夫

開場時間が近づくと、続々と参加者がやってきた。看板の案内を見て足早に入る人、じっと読みふける人、その姿にSさんは嬉しくなった。何といっても自分でプリントした看板だ。午後になって、Sさんの仕事が真価を発揮することになった。朝から今にも泣き出しそうだった曇り空が、ついに土砂降りになったのだ。外に設置した看板や案内板が雨に打たれているはず……。Sさんは気になって、傘を差して見回りに出かけた。普通紙にプリントしたものは、すっかり濡れて早くもヨレヨレになっている。だが、耐水紙に印刷したものは、見事に水を弾いている。印刷も水に滲んでいない。

湿度が高いため、普通紙はすでにヨレヨレ

土砂降りの中で、耐水紙にプリントした看板は雨を弾いている

「いやぁ、こりゃ大したもんだ。プロ並みの腕前だな」と上司も雨に濡れてもしっかり掲示されている看板に上機嫌だ。「私じゃなくて、あのN3600のおかげですよ」とは言ったものの、自分も誉められたようで悪い気分はしない。「ところで、Sさん」、また部長の顔が真剣になった。「来月のイベントも、またひとつ頼むぞ」。そう言い残すと会場の中へ消えたのだった……。

裏貼りなしで雨に濡れても、耐水紙はこの通り丈夫だ

カシオの高速カラープリンタ「SPEEDIA N3600」なら、ふつうのプリントはもちろんだが、耐水紙や長尺紙(最大297mm×1,200mm)、厚紙などの特殊な紙にも簡単にプリントができる。今回のようなイベントはもちろんのこと、さまざまな催しのPOPや販促シールなども簡単に社内で制作できる。これからのビジネスには欠かせない一台だ。