ケンウッドは28日、デジタルアンプ&スピーカーシステム「Prodino」(CORE-A55)を発表した。発売は11月上旬を予定しており、価格はオープン。市場価格は4万5,000円前後と予想される。

コンパクトなアンプとスピーカーの組み合わせ「Prodino」(CORE-A55)。豊富なデジタル入力端子を装備する

CORE-A55は、アンプ部が、幅170mm×高さ42mm×奥行き144mm(横置き時。付属のスタンドで縦置きも可能)、スピーカー部分も幅103mm×高さ180mm×奥行き121mmという、非常にコンパクトなアンプとスピーカーを組み合わせた製品。同様の製品に、同社の「KA-S10」「LS-S10」という組み合わせが存在するが、KA-S10がアナログ入力端子のみの入力を備えていたのに対して、CORE-A55のアンプ部分は、SDカードスロットやUSBなど、豊富なデジタル入力も装備している点が大きく異なる。

本体前面に装備されるSDカードスロットは、1GBから32GBまでのメディアが使用でき、SDHCカードにも対応する。背面のUSBポートは、マスストレージクラスに対応したUSBデバイス(USBメモリーやデジタルオーディオプレーヤーなど)の接続が可能だ。さらに、もう1系統PC接続用のUSBポートも装備しており、ここにPCを接続した場合、CORE-A55はPC側からはUSBオーディオとして認識され、PCでの音楽再生を高品位に行うことが可能となる。さらに、D-IN(デジタル光入力)、D.AUDIO/PORTABLE IN(同社のデジタルオーディオプレーヤー接続のための専用端子。アナログ接続となるが、接続したプレーヤーのコントロールが可能となる)、AUX INも装備する。アンプの出力は10W×2(JEITA 4Ω)。プリ/パワーのどちらもフルデジタル構成を採用している。

また、専用のヘッドホンアンプが搭載されているのも特徴。ヘッドホンアンプもフルデジタル構成で、電源も専用のものが用意されている。さらに、オーバーヘッドタイプ、インナーイヤータイプ、カナルタイプの各ヘッドホンに合わせた設定が用意されており、各種ヘッドホンでバランスの良い再生が可能だ。

スピーカー部分は、60mmフルレンジとパッシブラジエーターユニットを採用するバスレフ方式。キャビネットには、アルミ素材が採用されている。