ソフィアシステムズは10月20日、同社のJTAGツールとしてフル機能を持ったICE以外では第3世代目となる開発ツール「EJ-SCATT」をリリースしたことを発表した。

同ツールは、JTAGエミュレータとフラッシュライタのマルチな機能を併せ持つ開発ツールで、従来、専用機で準備されていたJTAGエミュレータとフラッシュライタのハードウェアを汎用機に置き換え、CPU専用のデバッグソフトウェアやライタソフトウェアを本体から切り離している。

このため、ハードを流用し、ソフトの変更だけで他のCPU用として使用することができるので、コスト削減や高機能化が容易にできるようになっている。また、CPU固有のJTAGケーブルはソフトウェア製品とパッケージ化することで、小型化、汎用化を高めている。

さらに、使い勝手の向上を目的にJTAG機能の高速化が図られており、1MBpsのダウンロード時間(ARM Cortex-M3での実測)を実現している。

ホストPCとはUSBにて接続、USBバスパワーでの動作が可能なほか、各種CPU専用のデバッグソフトウェアやライタソフトウェアは、同社の「EJ-Debug」「EJ-Writer」の標準ソフトウェアであった「WATCHPOINT」のユーザー・インタフェースを踏襲しており、同ソフトの使用経験があれば、スムーズに導入することが可能となっている。