HTCのWindows Mobile搭載機「Touch Diamond」で撮影した写真を即座にPCその他のデバイスと共有できるようにする

既報の通り、CEATEC JAPAN 2008でマイクロソフトはWindowsブランドの新戦略を打ち出した。その一翼を担うのがWindows Mobileを搭載する携帯電話端末だ。同社の展示ブースでは、Windowsが携帯電話にも入ってくることで実現するサービスの第1弾として、オンラインストレージ「Windows Live SkyDrive」を利用した写真共有サービスのイメージが展示された。

ブースでは、HTCがイー・モバイル向けに供給するWindows Mobile 6.1搭載スマートフォンの新製品「Touch Diamond」を展示。日本国内においては写真共有機能の最初の対応機種となる見込みだ(CABファイルのダウンロードで後日提供予定)。Touch Diamondのカメラ機能で写真を撮ったあと、わずかな操作で即座にSkyDrive上へアップロード可能で、PCからは「Windows Live フォト ギャラリー」によって写真を一覧することができる。将来的には、ネットワーク対応のデジタルフォトフレームでも表示可能にしたい考えだ。実現すれば、Windows Mobileデバイスで撮影した画像が、自宅や友人の家といった共有先のフォトフレームに、リアルタイムで表示されていくといった楽しみ方も可能になる。

ひとたびSkyDrive上にアップロードされたならば、Windows Live フォト ギャラリーの機能を使ってタグ付けなどの管理が行える

写真の共有自体は、オンラインサービスとしては既にありふれたものとなっているが、SkyDriveのようなインターネット上の一空間を核にしながら、Windowsのブランドを冠する機器やアプリケーションが連携することで、ユーザーの生活により密着したサービスが実現するというのが、今回のマイクロソフトのメッセージだ。ユーザーの生活は、もちろんPCに触れているときだけで完結するわけではなく、むしろそれ以外の時間のほうが長い。その、PCの前から離れた時間に入り込むWindowsが、Windows Mobileであるというわけだ。

マイクロソフトでは今後、デバイスの枠を超えたサービスの連携・統合を推進していくとしている。写真共有のサービスだけでも、年内から来年初頭にかけて継続的に新機能を投入する予定といい、同社が「Windowsのあるライフスタイル」をどのように描いていくのかが注目される。