組み立てが完了すると、試験工程に入る。まずは基礎試験が行われ、実際に電源を入れ起動するか、BTOで注文されたオプションの構成になっているか、きちんと初期設定等がされているか、装置が正常に動作するか、などの確認が行われる。

基礎試験工程

ランニング試験工程では、状況がモニタに表示され、異常があると音とランプで担当者に知らせる

高温環境の中で実施されるランニング試験

基礎試験の次は、ランニング試験だ。ここでは、1台あたり5-12時間、高温環境の中で連続動作させ、基本機能と信頼性を確認する。試験では、HDDのすべてのアクセスチェック、メモリの全領域を利用したテストが行われるため、搭載オプションの量によって試験時間が大きく左右される。そのため、ランニング試験は、昼夜を問わず行われるという。

試験はまだまだ続く。次は、システム試験だ。システム試験では、すべてのドライブのREAD/WRITEのほか、USBなどすべてのインタフェースに周辺機器を実際つなぎ、動作確認が行われる。全てのコネクタがチェックされるわけだ。そして、最後に目視による外装チェックが行われ、梱包、出荷となる。

システム試験工程

システム試験で利用されるDVDメディアやUSBメモリなど

最後に目視による外装のチェックが行われる

梱包作業

製造工程の監査とORTによる経過変化試験

ここまでの試験は、出荷するすべてのサーバに実施されるが、これ以外にも抜き取りによる監査も日々行われる。監査には、ロット監査と呼ばれる組み立て、試験工程が正しく行われているかの確認を目的とするものと、梱包監査と呼ばれ、梱包状態やマニュアルなどの添付物の確認を行うものがある。

製造工程が正しく実施されているかを確認する監査

また、経過変化とロット障害の有無を確認するORT(On going Reliability Test)と呼ばれる試験もある。サーバやPC本体であれば高温高湿度環境で、マザーボードやHDDなどパーツの場合はそのパーツの限界である高温高湿度環境の中で連続動作させ、1.5年を経過したのと同じ状況を擬似的に作りだす。これにより、24H365日ノンストップで動くサーバの信頼性を担保しているというわけだ。

ORT装置

ORT装置の内部

ブレードサーバなどの場合は、ユーザー先ですぐに稼働できるように、工場内で組み立てを行い、初期設定を済ませてから出荷するメニューもあるという