松下電器産業は、Let'snoteシリーズに、14.1型ワイド液晶搭載の新モデル「CF-F8」を投入した。10月17日発売予定で、店頭予想価格は29万円前後。さらに、既存モデルもCentrino 2を搭載したりHDD容量をアップしたりするなどのアップグレードを行っている。

新モデル「Let'snote CF-8」

Let'snoteシリーズ初となる、ワイド液晶を搭載したモデル。さらに、プラットフォームにCentrino 2を採用。CPUはCore 2 Duo SP9300(2.26GHz)で、チップセットはIntel GS45 Expressとなっているなど、ノートPCとしては最高クラスのスペックを誇っている。

Let'snote CF-8

パームレスト手前にあるハンドル使用例

そのほか、HDDは160GBでメモリは2GB。無線LANは802.11a/b/g/nに対応している。

14.1型ワイド液晶モデルながら、モバイル性も追求している。新開発の軽量光学ドライブや、フレーム強度を高めることにより実現した薄型液晶パネルなどにより、重量はわずか約1.63kg。これは、光学ドライブを内蔵した14.1型ワイド液晶搭載ノートPCにおいては最軽量となる(2008年9月3日現在)。

長寿命バックライトシステムや高密度バッテリを搭載し、さらにきめ細やかな省電力設定システムにより、約9時間という長時間駆動を実現している。

当然ながら、こうしたモバイル性に加えて、Let'snoteの特徴でもあるタフさも併せ持っている。100kgf加圧振動、76cm動作落下といった実験に加えて、キーボード全面防滴機能を備える。モバイル時に起こりがちなアクシデントにも頑強に耐えてくれる。

そのほか、タッチパッドの手前に本体一体型のハンドルを装備しており、持ち運びしやすくなった。

主な仕様

CPU Core 2 Duo SP9300(2.26GHz)
メモリ 2GB(最大3GB)
液晶 14.1型ワイド(1,440×900ドット)
光学ドライブ DVDスーパーマルチ
バッテリ駆動時間 約9時間
無線LAN 802.11a/b/g/n
重量 約1.63kg
OS Windows Vista Business(Windows XPダウングレード権含む)

既存モデルはスペックアップ

一方の既存モデルのスペックアップも順調に果たされた。「R8」「T8」「W8」ではCPUにCore 2 Duo SU9300(1.20GHz)を搭載。プラットフォームにCentrino 2を採用している。同時に、メモリは1GBで最大3GBまで、無線LANが802.11a/b/g/nに対応となった。

そのほか「R8」は重量が約0.93kgと軽くなり、それでいてバッテリ駆動時間が約8時間となった。

また、「Y8」ではHDD容量が160GBにアップ。より大容量のデータに対応できるようになった。

Let'snote R-8

Let'snote T-8

Let'snote W-8

Let'snote Y-8

すべてのモデルでOSはWindows Vista Businessで、Windows XPへのダウングレード権を含む。

それぞれ店頭予想価格は「R8」が約20万円、「T8」が約22万円、「W8」が約25万円、「Y8」が約27万円となっている。Office Personal 2007 with PowerPointがプリインストールされたモデルもあり、そちらは価格がそれぞれ約3万円アップとなる。

「マイレッツ倶楽部」限定モデル

同社が運営している直販サイト「マイレッツ倶楽部」では、カラバリやスペックアップしたオンライン限定モデルを購入することができる。

「W8」と「R8」においては、これまでプレミアムエディションのみであった「ジェットブラック」ボディを、通常のマイレッツモデルにも展開。さらに、天板を「ジェットブラック」「レッドベリー」「グリーンジェイド」「ブラックストーン」の4色のカラバリから選べるようになった。

ジェットブラック

レッドベリー

グリーンジェイド

ブラックストーン

また、「W8」「R8」のプレミアムエディションは、HDDが320GBになり、CPUがCore 2 Duo SU9300といったハイパフォーマンスを誇る。そのほか「スパークリングブラック」と「ミッドナイトブルー」の2色のプレミアムカラー天板が選択可能。盗難付き3年保証やクリニックプレミアムサービスも付属してくる。また、「R8」ではHDDを32GBのSSDに換装したモデルも選べる。

さらに、マイレッツ倶楽部限定モデルとして、「W8」シリーズにNTTドコモFOMA HIGH-SPEEDの通信モジュール搭載バージョンを販売する。加えて、Bluetooth通信モジュールも内蔵する。

この秋冬から追加された新シリーズ「F8」も、ほかのシリーズ同様にスペックや天板のカスタマイズが可能だ。主なカスタマイズ項目は、HDD容量(160GB/250GB)、オンボードメモリ(1GB/2GB)、増設メモリ(+1GB/+2GB)、6色の天板カラー、キーボード(標準日本語タイプ/ローマ字すっきりタイプ)、ネームプレート。