Webブラウザ「Firefox」のエンドユーザーライセンス (EULA) 契約が、見直しの方向で検討されている。Mozilla Foundation会長Mitchell Baker氏の公式ブログ「Mitchell's Blog」で明らかにされたもの。今後は、Firefoxがオープンソースソフトウェアであることを確認する程度の簡素な内容に変更される予定。

15日付でブログへ投稿された記事では、UbuntuなどLinuxコミュニティにおいてMozillaのEULAが問題視されていることに触れ、現在Mozillaが定めるEULAの内容は誤りであると認めたうえで、FirefoxがFLOSS (Free/Libre and Open Source Software) ライセンスによって使用許諾が与えられるものに修正することを確認。修正版の草案も公開されている。

さらに16日付けの投稿では、EULAをFLOSSベースのものに修正したとしても完全には廃止せず、FLOSSであることを告知する程度のものになるだろうと内容を若干修正。翌日には新プランを公開する予定とのこと。

現在Mozilla Foundationが提供する公式バイナリービルドは、Mozillaエンドユーザライセンス契約のもとリリースされている。Firefox 3に適用される最新のバージョン3は全9項からなり、実行可能コード版を使用できる非独占的な権利を許諾するほか、保証の否認、責任の制限などを規定している。