松下電器産業は16日、家庭用ルームエアコン「Xシリーズ」として新たに11機種を発表した。発売は、冷房能力5.0kWまでのモデルが10月21日、6.3kW/7.1kWのモデルが11月21日を予定している。価格はオープンで、推定小売価格は、最多販売帯となる冷房能力2.8kWのモデルで24万円前後、4.0kWのモデルで26万円前後と予想される。

高機能なXシリーズに、脱臭・除菌・美肌効果の「nanoe」機能も搭載

Xシリーズは、「フィルターお掃除ロボット」や、その部屋にいる人の居場所と動きの量を検出して、適切な冷暖房を行う「いるとこサーチ」搭載の「気流ロボット」などを備える同社の家庭用ルームエアコンとしては最上級のモデル。

新モデルでは、これら機能に加えて、同社の加湿器などに採用されている「nanoe」(ナノイー)機能を新たに搭載。nanoeは、水に高電圧を掛けることで生成される帯電した細かな粒子で、空気中の菌やウィルスなどを抑制すると同時に、繊維などの脱臭効果も持っている。さらに、肌の角質層の水分量が増加することで肌の乾燥を防ぎ、うるおい効果も得られる。

また、室内ハイブリッド熱交換器のフィン形状/銅管の配列変更や高効率のネオジウムモーターを搭載した新型コンプレッサーの採用などにより、省エネ性能もアップ。冷房能力2.2kWのCS-X229Aでは、APF(通年エネルギー消費効率)6.8と業界No.1を達成しているほか、4kW機までは省エネルギー法2010年基準値を、5.0kW機以上では2007年基準値をクリアしている。