「G'zGEAR」で釣りに役立つ情報をゲット

前述の「G'zGEAR」には、アウトドアシーンで役立つ6つのツールが搭載されている。特に、HEAT GAUGE(温度表示)、SEA TIDE(潮位表示)、SUNRISE SUNSET(日の出・日の入り表示)、ASTRO CALENDER(月齢表示)の4つは、釣りに役立つ情報を得ることができるツールだ。その他の、EARTH COMPASS(電子コンパス)とEARTH LOCATOR(位置表示)は、釣りに付随する山歩きやボートに乗った場合に有効に活用できる。

温度センサーが内蔵されているスピーカー付近。この部分を水に浸ければ水温を測ることができる

HEAT GAUGEの画面。計測範囲は-20~60度で、計測した地域の県庁所在地の過去(1975/2000)の最高・最低気温も表示される

HEAT GAUGEは、内蔵されている温度センサーを使って気温を表示するツール。それだけではなく、温度センサーが内蔵されている液晶パネル上部を水に浸ければ、水温を計測することも可能だ。釣り場の状態を知るために水温系を持ち歩いている人も多いと思うが、「W62CA」を持っていれば、その必要もなくなるだろう。ただし、計測には1分以上も水に浸ける必要があるため、瞬時に水温を知ることはできない。また、3タイプのカラーバリエーションのうち、"スパークリンググリーン"と"バーンドブラック"の2タイプは、センサー周辺のパーツ色が黒であるため、直射日光が当たる場所では実際よりも高い温度が表示されてしまうこともあるだろう。

SEA TIDEは、国内100ポイントの潮位を2つのモードで表示するタイドグラフツール。2つのモードとは、1日の潮位の変化をグラフで表示するONE-DAY VIEWモードと、現在の潮位を表示するCURRENT VIEWモードだ。CURRENT VIEWモードでは、魚が釣れる潮位とされている上げ三分や下げ三分の頃合いに、魚のアイコンを表示して絶好のタイミングであることを知らせる機能も搭載されている。また、GPSと連動して最も近くの潮位計測ポイントの情報を自動的に表示してくれるため、遠征釣行に行った場合でも計測ポイントを切替える手間が省けるのだ。

SEA TIDEのONE-DAY VIEWモード。1日の潮位の変化を確認できる

SEA TIDEのCURRENT VIEWモード。現在の潮位の状態を知ることができる

SUNRISE SUNSETは日の出の時刻と日の入りの時刻を、ASTRO CALENDERは月齢を表示するツール。前者は、朝マズメや夕マズメ(朝夕の薄暗くて魚が活発になる時間帯)のタイミングを知る情報として、後者は潮回りの確認などで役立つ情報だ。新聞などでも得られる情報だが、釣り場で気軽に確認できるのなら重宝するだろう。また、どちらのツールも指定した日の情報が表示できるため、釣りに行きたい日の状況をあらかじめ調べれば、釣行計画を立てる場合に役立つ。

SUNRISE SUNSETのDAY/NIGHTモード。日の出と日の入りの時刻を確認できるほか、日照時間がグラフで表示される

ASTRO CALENDERのCOSMIC VIEWモード。月齢を確認できるとともに、太陽と地球、月の位置関係も知ることができる

「G'zGEAR」では、ボタン操作を行わずに携帯電話の本体を振るだけで各ツールの切り替えが行える「G_SWITCH」という機能が利用できる。利き腕に釣り竿を持ったままでは、携帯電話のボタン操作を上手く行うことができないが、振るだけならどちらの手でも簡単にできる。また、釣り竿を手放すことなく各種の情報をチェックできるので、情報収集中にアタリが来ても素早く反応できるのだ。

「G'zGEAR」の各ツールは、G_SWITCHによって本体を振るだけで切替えることが可能

釣り人なら「W62CA」は絶対におすすめ!

とにかく、短時間なら海水に浸けても大丈夫だった耐水性能は、釣り人としてありがたい。しかも、今まではネットに接続しなければ入手できなかった情報や、温度計やコンパスなどの機器がなければ得られなかった情報も知ることができ、1台で何役もこなせる「W62CA」は、釣りに活用し始めると手放せなくなる携帯電話となるだろう。