ReactOS Foundationは6日 (米国時間)、Windows NTシリーズとの互換性確保を目指し開発中のOS「ReactOS 0.3.6」をリリースした。動作環境はIntel x86マシン実機のほか、VMwareやQEMUなどx86ベースの仮想化ソフト。Webサイトでは、ソースコードのほか、ライブCDや仮想化ソフト用のディスクイメージが配布されている。

今回のリリースでは、新たにx64アーキテクチャの実装を開始。ARM版のサポートも強化、モバイルプラットフォームを視野に入れた開発が進められている。RTLヒープ実装の修正による動作可能なWin32アプリケーションの増加や、ネットワークスタックの不具合修正とメモリリークの訂正、Win32サブシステムの改良、ユーザモード用ダイナミックリンクライブラリをWineベースのものへ更新する作業が実施された。カーネルの修正など、コア部分の改良も継続して行われている。