日本語もOK、無償で使えるWine導入キット「MikuInstaller」

MikuInstallerプロジェクトは3日、Intel Mac用Wine実行環境「MikuInstaller」の最新版 (20080803) を公開した。バイナリパッケージとソースコードは、同プロジェクトのWebサイトから無償ダウンロード可能。動作環境はX11導入済のMac OS X 10.4以降、Intel製CPUを搭載したMacintoshシリーズのみ対応する。Mac OS X 10.5 (Leopard) ユーザは、最新版のXQuartz のインストールも必要。

今回のリリースでは、インストーラのMikuInstaller.appを一新。従来AppleScriptで記述されていたものが、全面的にObjective-Cで書き直されている。GUIを利用したログの保存 / 閲覧が可能になったほか、英語リソースの追加などの修正が加えられている。

MikuInstallerは、Windows互換レイヤ「Wine」をIntel Macに導入するためのキット。当初は、イメージキャラクタ「初音ミク」で知られる音声合成DTMソフト「VOCALOID2」をMac OS Xで利用することが目的とされたが、Wineベースの商用製品「CrossOver for Mac」のオープンソース化された部分を取り入れつつ開発が進展。現在では、日本語環境に対応した汎用のWine配布パッケージとして認知されている。