Facebook が火付け役となりブームが再燃

冒頭で、2006年が「中国のSNS元年」だと書いた。しかしその後、中国国内のSNSフィーバーは一時鎮静した。だが今年になって、Facebookが火付け役となり、ふたたび爆発的な成長が始まっている。

最近中国では関係志向型SNSとして先に挙げた「海内」に次いで、「一起 」「Cityin」「oYee家園」などのSNSが次々に登場し、それぞれの特色を出している。ミニブログ、オンラインフォトアルバム、グループづくり、プライバシー制御などがこれらにしばしば共通で見られる要素である。特に、最近急速に規模を拡大している「開心網」には大きな特徴がある。以下では、筆者が開心網を使って得た体験の一部を元に、開心網が持つ他のSNSとは異なる特徴を紹介しよう。

他のSNSと比べても特徴が際立つ「開心網」

まず、「友達の招待」だが、これは言うまでもなく、今時のWeb2.0になくてはならない要素の1つである。開心網は、インスタントメッセージであるQQや、MSNのメンバーリストの導入をサポートしている。

その他にも、Gmailやポータルサイト「網易」が運営するメールボックス「163」を含む10種類のメールボックスもサポート。Foxmail、Outlookなど、一般の使用率が高いメールボックスも関連づけて使うことができる。特に使いやすいのは、第1ステップでどのメンバーが開心網に登録しているかを知らせ、その次のステップで他のメンバーに登録要請できる機能だ。

音楽面では、ユーザーは楽曲のアップロード、特集コーナーの設置、歌のリクエストなどができる。使ってみると非常に実用的でインタラクティブである。それに対し、前述の一起とCityinではそうした面はなく、海内に至っては、決められたネットラジオ放送しかない。

さらに、プレゼントの機能を使ってバーチャルプレゼントをやってみたが、こっそりと匿名で送ることができ、使い勝手もいい。

いわゆる「出会い系」の機能も

「姓名の縁」「不倫」「友人比較」というやや刺激的なモジュールは、その名の通り、いわゆる「出会い系」のモジュールであり、かなりの注目を集めている。

「黒灯瞎火」は、ユーザーが立ち上げることのできるチャットルームであるが、かなり独特である。というのも、リアルネームでの登録制だからだ。もちろんチャットルームには本来、密かな内心の発露を可能とするという魅力がある。従って開心網でも、匿名でのチャットができるように、本名を隠す機能を導入している。

Facebookは、実際に存在する社会的関係に基づき、発展してきたものである。だが、中国の類似のSNSの場合は、オンライン上だけのバーチャルな関係が相当の割合を占めている。Facebookをそのまま真似した大部分の国内SNSは、皆あまりに堅苦しく、あまりに専門的である。また、あまりに学士気取りで、実用性や活気、娯楽とアイデアが不足し、国内のユーザーからはソッポを向かれていた。開心網の登場で、中国のSNSに活力が戻ったのである。