米Microsoftは7月24日(現地時間)、データウェアハウス(DWH)アプライアンスの開発・製造を行う米DATAllegroの買収を発表した。買収金額等の詳細は公開されていない。DATAllegroはハードとソフトをセットにしてアプライアンスの形で提供することで、大規模で高パフォーマンスなDWHシステムをより安価に実現可能にする。MicrosoftではDATAllegroのこうした技術を吸収し、自身のBIソリューションを強化するのが狙い。

DATAllegroは2003年創業の未公開企業で、米カリフォルニア州オレンジ群にあるアリソ・ヴィエホを拠点にしている。現在の主力製品は「DATAllegro v3」と呼ばれるアプライアンスサーバで、特許出願中のソフトウェア技術のほか、専用ハードウェアとデータベースを組み合わせた大規模データを高速処理する技術に強みを持つ。Microsoftによれば、多くのDWHが1~25TB程度のデータをターゲットとしているのに対し、DATAllegroでは単位ラックあたり15~30TB、あるいは25~50TBのより大きい範囲で自由にスケールできる点に特徴があるという。