続けてHTML Help2.x形式のヘルプを生成する手順を見ていきましょう。

HTML Help2.x形式のヘルプの生成手順

HTML Help2.x形式のヘルプ(HxS)は、次の要素から成り立っています。

HTML Help 2.x形式関連のファイル一覧

ファイルの種類 拡張子 説明
プロジェクトファイル HxC コンパイルに必要なヘルプ全体の情報
目次ファイル HxT ヘルプの目次情報
属性ファイル HxA カスタムフィルターを作る場合の情報
インクルードファイル HxF コンパイル時にインクルードする場合の情報
索引ファイル HxK キーワード情報
トピックファイル htm ヘルプの1ページに該当するHTML

HTML Help 2.xも同様に必要なファイル一式を揃えてからコンパイルを行います。

HTML Help2.xのヘルプファイルを作成する手順

(1) XslTransform.exeで、クラスの型情報から、中間的な目次情報(Toc.xml)を生成
(2) XslTransform.exeで、Toc.xmlからHTML Help2.xのプロジェクトファイル(HxC)と目次(HxT)を生成
(3) hxcomp.exeで、HTML Help2.x形式のヘルプ(HxS)を生成

hxcomp.exeによるヘルプのコンパイル

以前、紹介したようにXslTransformは、XMLファイルをXSLTにて変換/生成できます。ここではXslTransformで、HTML Help2.x形式のヘルプに必要な目次(*.HxT)やプロジェクトファイル(HxC)を生成しています。

索引ファイル(HxK)はコピーによって準備します。これらの手順によって、必要なファイルが揃ったところでhxcomp.exeでコンパイル行い、HTML Help2.x形式のヘルプファイル(*.HxS)を生成します。

hxcomp.exeの実行例

hxcomp.exe -p output\SampleLib.HxC

ヘルプのコンパイルは、プロジェクトファイル名を指定して実行するだけです。hxcomp.exeで指定できるパラメータは次の通りです。

hxcomp.exeで指定できるパラメータ

パラメータ 説明
-p プロジェクトファイル(*.HxC)名
-l ANSI/DBCSのログファイル名
-n ユニコードのログファイル
-r プロジェクトのルート
-o 出力ファイル名
-i インフォメーションメッセージを表示しない
-e エラーメッセージを表示しない
-w 警告メッセージを表示しない
-q サイレンスモー
-u コンパイルしないファイル名
-d コンパイルしないディレクトリ名

これで、HTML Help2.x形式のファイル(*.HxS)が生成されます。