宮城県警は16日、ブログに書き込まれた挑戦状を受け、少年6人に対し傷害を負わせたとして、加害側の少年グループ15人を決闘や傷害の疑いで逮捕したと発表した。同県警では計4回にわたる逮捕に際し、当初は傷害罪を適用していたが、ブログへの挑戦状書き込みが明らかとなったため、15日の4回目の逮捕は、珍しい「決闘罪」容疑での逮捕となった。

同県警少年課によれば、加害側の少年グループは約40人、被害側の少年グループは10人。加害側グループの1人が、被害側グループの1人に対し、「お前うざい」などと言ったのが事件の発端となった。これに対し、うざいと言われた被害側グループの少年が、挑発した少年のブログに「決闘しよう」などと書き込んだ。

決闘の現場は、仙台市宮城野区の港にある広場。決闘を申し込んだ側の10人は決闘現場に行ってはみたものの、相手が40人近くいるのを見て恐れをなした。その後は、「加害グループ約40人が被害グループの10人を木刀や特殊警棒などで滅多打ち」(宮城県警)。

結果は、10人中6人が病院に入院。最もひどい被害者は全治2カ月などのケガを負うこととなり、挑戦者側は完全に「返り討ち」に遭う結果となった。

同県警によると、「決闘罪はケンカを買った側も罪になる」と話しており、今回はその原則が適用されたことになる。