デノンは11日、エントリークラスAVアンプの新製品「AVC-1909」「AVC-1509」を発表した。発売は7月下旬を予定しており、価格はAVC-1909が8万4,000円、AVC-1509が5万400円。
AVC-1909は、エントリークラスながら、豊富な機能を備えているのが特徴。HDMI端子は3入力/1出力を装備。HDMIのバージョンは、DeepColorやx.v.Colorにも対応する1.3a。また、HDMI CECにも対応しており、シャープ、パナソニック、東芝、日立、三菱製のテレビとの連係動作が可能だ。スケーラーも内蔵しており、480i/pから1080pへのアップスケールも可能となっている。Dolby TrueHD、DTS-Master Audioといったロスレスの次世代オーディオフォーマットに対応するデコーダーを搭載。セッティングは、付属のマイクでの測定結果をもとに最適なスピーカーコントロールを行うMultiEQが採用されている。
オーディオ部分は、7chのすべてが同一クオリティとなる、定格出力90W(8Ω)のパワーアンプを搭載(サラウンドバック部分を、room2に割り当てることも可能)。また、音楽再生時に、ビデオ部分や本体の表示部分などの電源を落としてノイズの混入を防ぐピュアダイレクトモードも装備する。圧縮音源の補完を行うCompressed Audio Restorerも搭載。オプションのiPod接続用コントロールDock「ASD-3N/3W」も利用可能だ。
さらに、音量補正のAudyssey Dynamic Volumeも採用されている。テレビ番組の視聴中に、CMに切り替わると、極端に音声が大きくなることがあるが、同機能は、それをダイナミックレンジを犠牲にせずに補正する。テレビの視聴中だけでなく、映画などで、突然大きな音が出るような場面にも効かせることが可能だ。
AVC-1509は、AVC-1909とは異なり、5.1ch構成のAVアンプ。また、HDMI端子は2入力/1出力を備えているが、あくまでもスイッチであり、AVC-1909のようなスケーリング機能は搭載していない。また、オーディオ部分の定格出力は各ch75W(8Ω)。