Wiimote-over-HTTP」(以下、WoH)は、一般的なPCに接続されたWii Remote(以下、Wiiリモコン)の操作や各情報の取得をインターネット経由で可能にするためのAPI、いわゆる「リアルデバイスWebサービス」を提供するWebアプリケーションです。

最大7台までのWiiリモコンが接続でき、それぞれのボタン押下状況や傾きの取得、LEDやバイブレーションの操作を行うことが可能になります。レスポンスはXML / JSON / JSONPといわゆる一般的なWebサービスの形式になっています。もちろんWoHのWebサービスに接続できる環境さえあれば、世界中のどこからでも、WoHのサーバに接続されたWiiリモコンのバイブレーションを操作したり、ボタンの押下状況などを取得できます。

WoHは、Wiiリモコンの操作や情報取得を行うためのコアライブラリに WiiremoteJを利用しています。また一般的なWebアプリケーションとしての利用だけではなく、JettyベースのWebアプリケーションサーバを同梱し配布していることにより、特に実行環境を用意することなく(ローカル環境で)すぐに利用できます。もちろん、WoH本体はwarファイルなのでApache TomcatなどのWebアプリケーションサーバでも起動可能です。

図1: WoHアーキテクチャ