Passpack

オンラインパスワード管理サービスPassPackにデスクトップ版が登場した。その名も「Passpack Desktop」だ。Adobe AIRを使って開発されたアプリケーションで、今のところWindows版とMac OS X版が用意されている。動作させるにはAdobe AIRが必要だ。Linux版にはまだ不具合があり、将来リリースされると説明されている。

Passpackはオンラインで提供されているパスワード管理サービス。SaaSサインイン/ログインアカウント、電子メールアカウント、IMアカウント、オンラインメールアカウント、フォーラム/チャットアカウント、アプリケーションアカウント、システムへのログインアカウントなど、アカウント情報をオンラインで安全に管理するための機能を提供している。

もともとWebアプリケーションとして提供されているサービスだが、2007年9月7日(スイス時間)にはオフライン機能を追加したPasspack Offlineが発表された。Passpack OfflineはGoogle Gears(当時の名称。現在ではGearsが正式名称)を活用して開発されたオフライン機能。現在ではFirefoxおよびIEでの動作がサポートされており、Operaも近いうちにサポートするとしている。

Passpack DesktopはPasspack Offlineとはことなり、スタンドアローンアプリケーションとして動作するように設計されている。つまりPasspackのアカウントを経由してWebサービスと同期することもできるし、完全に独立したパスワード管理アプリケーションとしても活用できる。これまで暗号化されているとはいえパスワードをオンラインで保持することに抵抗を感じていたユーザには朗報といえる。

Google Browser Syncの終焉にともないMozilla Weaveに注目が集まっているが、まだ実験的提供に留まっているほかLinuxで動作しなかったりアクセス集中のために動作しないことが多いなど、安定して使える状況にはない。そうなると、Foxmarksでブックマークを共有し、それ以外のパスワードはPasspackで共有すうというのは悪くない選択肢だ。