Sun Microsystemsは18日(米国時間)、MySQL Clusterの最新版となるMySQL Cluster Carrier Grade Edition 6.3を発表した。MySQL Cluster Carrier Grade Editionは特にキャリアとして稼働率を要求されるような電気通信環境での採用を前提として設計された高い稼働を実現するためのデータベース。スケーラビリティが求められリアルタイムに動作し、さらに短い遅延しか許されない環境での利用が想定されている。

MySQL Cluster 6.3における特徴的な機能は、単純な開発とデプロイ/インメモリデータベースのサイズ削減に寄与する統合されたディスクベースデータサポートや、地図情報を提供するアプリケーションに要求される非同期レプリケーション機能であるジオグラフィカルレプリケーション機能、テーブルに対する列の追加といった作業といったスキーマの変更をシステムを動作させたまま可能にし無停止運用を可能にするオンラインスキーマ管理機能などがある。

MySQL ClusterにはGPLで提供されているバージョン以外にも、今回発表されたCarrier Grade EditionやStandard Editionといった商用版が用意されている。キャリアレベルの高稼働率が求められる場合は検討に値するエディションだ。詳細はMySQL Clusterサイトを参照のこと。