デバイスタイルは、オールインワンオーディオシステム「DSX-A7」を発売した。価格はオープンで、市場価格は5万6,800円前後と予想される。

エスプレッソメーカー「PD-1」と同じカラーリングを施された「DSX-A7」

同社は、エスプレッソメーカーや、ポップアップトースター、ワインクーラーといった、キッチン家電を専門とするメーカーだ。デザイン的に優れた製品を出すことでも知られているが、デザインありきではなく、あくまでも機能を重視した製品づくりが、いわゆるデザイン家電メーカーとは一線を画す部分となっている。そのようなデバイスタイルがオーディオを発売というと、不思議に思う人も多いかもしれないが、同社のスタッフの多くは、創業メンバーも含めて、国内の大手オーディオメーカーのOBが多いとのことで、そのことを知る人からはいつオーディオ製品を出すのかと、言われ続けていたとのことだ。

個性的なデザインのエスプレッソメーカー「PD-1」

さて、DSX-A7だが、見たことがあるという人もいるのではないだろうか。同製品は、機能的には、オンキヨーが発売している、AERO Sound System「CBX-Z20」と、なんら変わるところはない。では、どこがデバイスタイルのオリジナルなのかというと、そのカラーリングだ。同社では「PD-1」というエスプレッソマシーンを発売している。カフェポッド専用のマシーンで、抽出用のお湯とミルク用のスチームの温度を表示する、独立2連アナログメーターの搭載を特徴とするモデルだ。デザインは石橋忠人氏。PD-1はヒット作となっており、そんなかでも人気の高い、シルバーと、レッドに合わせたカラーリングのCBX-Z20が、デバイスタイルブランドでDSX-A7として発売されるということだ。販売は、百貨店や、インテリアショップが中心となる。

DSX-A7は、スピーカー一体型のCD/チューナーアンプで、トップにiPod用のDockコネクタを装備する。接続可能なiPodは、iPod touch/iPod classic/iPod(第4世代以降)/iPod photo/iPod nano/iPod mini。搭載されているスピーカーは、8cm OMFコーン型フルレンジユニット。オンキヨーのシステムということで、スピーカーの両サイドには、スリットタイプのバスレフポート「AERO ACOUSTIC DRIVE」が配置される。アンプ部の実用最大出力は、オンキヨー初代AERO Sound System「CBX-Z1」から変わらず、5W×2。エスプレッソメーカーとオーディオ機器というと、意外な組み合わせかも知れないが、クレマたっぷりのエスプレッソと音楽で穏やかな時間を、というのもいいかもしれない。