ヤマハはリニアPCMレコーダ「POCKETRAK CX」を8月下旬に発売する。価格はオープンで、実売予想価格は3万9,800円前後。

同製品はコンパクトな本体にステレオマイクを内蔵し、リニアPCM(WAV)およびMP3で録音が可能なリニアPCMレコーダ。WAV録音時のサンプリングビットレートは最高16bit/48kHz。内蔵マイクは90度X-Y配置で、左右の音を広範囲にカバーしながら奥行きと定位感にあふれた自然なステレオ録音を実現しているという。

長時間駆動が可能なコンパクトリニアPCMレコーダ「POCKETRAK CX」。なお製品に三脚は付属しない

90度X-Y型ステレオマイクを搭載。アルミダイキャスト製のマイクガードを装備している

本体には低消費電力と高音質を特徴とするWolfson製ステレオCODECチップを採用。録音レベル設定はマニュアル設定だけでなく、自動設定されるオートレベルコントロール(ALC)も選択できる。他に5バンドイコライザ、風切り音の低減などに役立つハイパスフィルタ、過大入力時に音割れしないピークリミッタ、指定した入力レベルに達すると録音を自動開始するオートスタート(VARS)機能などを搭載する。

本体背面にはモノラルスピーカや三脚穴を装備。充電池は「eneloop」が付属し、パソコンと接続してUSB経由で充電が可能

屋外での録音時に風切り音が入るのを防ぐウィンドスクリーンも標準で付属している

背面の三脚穴を使い一般的なマイクスタンドでPOCKETRAK CXを設置できるマイクスタンドアダプタも付属するなど、付属品が充実している

本体背面にはモノラルスピーカを搭載し、ヘッドホンなどを使わずに録音ファイルの再生確認が可能。またMP3ファイルでは3段階の再生スピード可変機能も利用できる。本体サイズは約46.5(W)×129.5(H)×17.5(D)mm、重量は約92g(電池含む)。本体内にはメモリは内蔵せず、microSD/microSDHCカードスロットを搭載。製品には2GB microSDカードが付属する。電源は単三乾電池1本で、製品にはサンヨーの単三型充電池「eneloop」が1本付属し、eneloop使用時はリニアPCMでは約22時間、MP3では約40時間の録音動作が可能。他にステレオイヤホン、USBケーブル、ウィンドスクリーン、キャリングポーチ、マイクスタンドアダプタなど、付属品も充実している。パソコン接続時の動作環境はWindows XP/VistaおよびMac OS X v10.4以上。

また同製品にはバンドルソフトとしてSteinbergのDAWソフト「Cubase AI4」が付属し、録音したファイルを高度に編集作業することが可能だ。Cubase AI4の動作環境はWindows Vista/XP、Mac OS X 10.4以上。