日本ビクターは16日、HDDムービー「Everio」シリーズの新モデル「GZ-HD40」「GZ-HD30」、専用DVDライター「CU-VD50」を発表した。発売日は7月上旬を予定しており、価格はオープン。市場価格は、GZ-HD40が15万円前後、GZ-HD30が13万円前後、CU-VD50が5万円前後と予想される。

MPEG-2 TSとAVCHDのコーデックを搭載し、最長で50時間のフルハイビジョンムービーが撮影可能な「GZ-HD40」

Everio専用DVDライター「CU-V50」

新しい Everioの最大の特徴となっているのが、MPEG-2 TSとAVCHDの、両方のコーデックを搭載している点。MPEG-2でも、AVCHDでも撮影が可能だ。

GZ-HD40が120GB、GZ-HD30には80GBのHDDが搭載される。撮影モードは、AVCHDのXP(約17~18Mbps)、SP(約12~18Mbps)、EP(約5~18Mbps)と、MPEG-2 TSのFHD(約26.6~30Mbps)、1440CBR(約27Mbps)。1440CBRのみ、1440×1080で固定ビットレート、他のモードは、1920×1080の可変ビットレートとなっている。GZ-HD40でAVCHDのEPモードを利用した場合、最長で約50時間のフルハイビジョンムービーの撮影が可能。これは現時点での世界最長となっている。さらに、AVCHDモードではHDDだけでなく、Micro SDカードへも録画が可能(class 4以上のSDHCカードが必要)。8GBのSDHCカードを使用すれば、AVCHDのXPモードで約1時間のフルハイビジョンムービーを撮影可能だ。

長時間の撮影が可能なHDDムービーでは、撮影後の動画の扱いやすさも、大きなポイントとなる。新Everioでは、撮影された映像の時間情報から、例えば、それが入学式なのか、運動会なのかといった判断を行い、自動的に動画ファイルを振り分ける「オートグルーピング」機能を搭載。さらに、AVCHDモードで撮影し専用DVDライターを使用した場合には、60分のムービーを、約5分間で見ることなどが可能なダイジェスト再生機能付きのDVDを作成できる。

GZ-HD40とGZ-HD30の差は、HDDの容量のみではない。GZ-HD40には Everio Dockが付属するが、GZ-HD30には付属しない。Everio Dockには、外部の機器に接続するためのインタフェースなどが装備されている。HDMIは、本体にも装備されているため、両方の機種で使用可能だが、i.Linkが利用可能なのは、GZ-HD40のみということになる。なお、本体サイズは、GZ-HD30のほうが若干小振りで、71(W)×68(H)×123(D)mm(GZ-HD40は幅が73mm)となっており、HDDを内蔵したハイビジョンムービーとしては、現時点で世界最小モデルとなっている。

CU-V50は、MPEG-2/AVCHDの両方の方式でハイビジョンムービーを書き込み可能な、Everio用DVDライター。Everioとは付属のUSBケーブルで接続する。また、Everioだけでなく、PC用の外付けドライブとしても利用可能だ。作成したディスクは、MPEG-2型式はCU-V50で、AVCHD方式の場合は、CU-V5を含むAVCHD方式に対応した再生機器で、再生が可能となっている。