シャープは13日、108V型の液晶ディスプレイ「LB-1085」を発表した。価格はオープンだが、推定市場価格は1,100万円程度。ただし、これは本体のみの価格で、これ以外に、輸送費、工事費、メンテナンス費用などが発生する。

108V型というとんでもないサイズを実現した液晶ディスプレイ「LB-1085」。7月19日にオープンする「新宿ピカデリー」に設置される

完全受注生産の業務用モデルだが、個人への販売も可能だとのことだ。ただし、設置場所の強度や、搬入経路などをチェックする必要があるとのことなので、購入を希望する方は、同社あて問い合わせが必要だ。なお、同製品はテレビではなく、あくまでも業務用のディスプレイなので、チューナーはもちろん、スピーカーも内蔵されない。

同製品は、108V型(2,381.76mm×高さ1,339.74mm)という、世界最大の画面サイズを持つ液晶ディスプレイ。このサイズは、同社の亀山第2工場で採用している第8世代のマザーガラス(2,160mm×2,460mm)から採れる限界とのことで、次の世代のマザーガラスを採用する工場が稼動しない限り、これ以上のサイズの液晶ディスプレは作成不可能。なお、本体のサイズは、約2,572(W)×約1,550(H)×約204(D)mmと、サイズの割りには薄型(スタンドのぞく)。質量も約195kgと、このクラスのテレビとしては軽量に仕上がっている。

画面の最大解像度は1920×1080で、コントラスト比は1200:1。入力端子は、3系統のHDMIに、DVI-I×1、コンポーネント×2、コンポジット×2、S端子×1を装備する。

設置第1号は、新宿東口に7月19日にオープンするシネコン「新宿ピカデリー」。

この製品の登場により、現時点で、個人が購入可能な100インチ越えのテレビ/ディスプレイは3モデルとなった。