Samsung電子から、あらゆる機能を持ち合わせたPCのような高機能携帯電話「Samsung OMNIA(SGH-i900)」(以下、OMNIA)が公開された。OSはWindows Mobile 6.1 Professional。

「Samsung OMNIA」。3.2インチの広々とした画面上で、コンテンツをPCのように操作できるのが特徴

Samsung電子が「2008年下半期のグローバル戦略携帯」と位置付ける製品で、同社によると、OMNIAはラテン語で「全て(everything)」、アラビア語で「望み(wish)」という意味になるという。その名の通り、あらゆる機能を持ちあわせている携帯電話だ。

ユーザーインタフェースは、現在韓国で販売から1カ月強で10万台以上を売り上げている人気の携帯電話「Hapticフォン(SCH-W420(SK Telecom向け)/SPH-W4200(KTF向け))」と同様のものが適用されている。HapticフォンのUIは、タッチスクリーンに最適化されているもので、ドラッグ&ドロップに対応しているのはもちろん、この機能を利用して、画面上の好きな場所に特定機能へのショートカットアイコンを配置できるなど、PC感覚での操作が可能となっている。

画面は3.2インチワイドQVGAで、7.2MbpsのHSDPAに対応している。大きさは112×56.9×12.5mmと、大変スリムだ。画面下に光学式ポインティングデバイスも搭載しているので、タッチスクリーンと合わせてよりPCらしい自由な操作が可能となっている。

WordやExcelなどのファイルの編集や、PowerPointプレゼンテーション、Outlookによるeメール送受信、マルチタスキングのほか、Opera 9.5によるフルブラウジング機能にも対応する。

オートフォーカス機能付きの500万画素カメラは、手ぶれ補正機能や、笑顔を自動認識して撮影できる「スマイルショット」機能に対応している。通信機能も多様で、Bluetooth 2.0やUSB 2.0はもちろんのこと、Wi-Fiでの接続も可能だ。内蔵フラッシュメモリは8GBもしくは16GBで、外部メモリとしてmicroSDHCカードに対応している。このほかGPSによるナビゲーションや、FMラジオ受信も可能だ。

OMNIAは17日からシンガポールで開催される「CommunicAsia2008」で公開予定。その後東南アジアを皮切りに、7月には欧州で、そして世界市場で販売されていく予定だ。韓国には今年第3四半期に登場する。