日立製作所は、I/Oの仮想化をハードウェアでも実行する、日立独自のI/Oアシスト機構を新たに追加した日立サーバ仮想化機構「Virtage Version3」を適用したブレードサーバ「BS1000」を、本日より販売すると発表した。

「BS1000」

「BS1000」は、日立の統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」のハイエンドモデルに位置づけられ、インテル Xeon プロセッサ クアッドコアを最大2個(最大8コア)搭載できる。

日立には、プロセッサやメモリー、I/Oなどのハードウェアリソースを複数の論理パーティションに分割し、それぞれの論理パーティションが独立した1台のサーバのように利用できる日立サーバ仮想化機構「Virtage(バタージュ)」があるが、今回I/Oの仮想化をハードウェアでも実行する、日立独自のI/Oアシスト機構を搭載した「Virtage Version3」を新たに開発。インテル Xeonプロセッサを搭載したサーバとしては初めて「BS1000」に搭載された。これにより、Xeon環境において、従来比で最大25%仮想化オーバヘッドを低減したという。

また、 論理サーバを、ストレージとの接続情報を引き継ぎながら別の物理サーバ上に移動することができる論理サーバ移動機能や、論理サーバにおいて、物理サーバと同等の時刻精度を実現する機能を新たに搭載した。

サポートOSは、Windows Server 2003 R2、Red Hat Enterprise Linux ES 4.5/AS 4.5、Red Hat Enterprise Linux 5.1 Advanced Platformで、価格は100万8000円から。出荷は6月30日を予定している。