それでは実際にオーバークロックを実施したい。いつものように、BIOSからシステムクロックの設定を段階的に変更していく方法を採る。

BIOSのシステムクロック設定を変更してオーバークロックして行く。マザーボードに付属のユーティリティソフトを使うなどすればより手軽だ

各段階でOSの起動に成功したら、今度はベンチマークソフトなどで負荷を与えながら、あわせてベンチマークスコアや消費電力などのパフォーマンスも計測する。今回は、

・Super PI/mod
・CINEBENCH R10
・3DMark06
・StressPrime2004 ORTHOS

というメニューで、これらすべてをパスした時点で、その段階でのオーバークロックは成功したとみなしている。

プロセッサのストレステストができる「StressPrime2004 ORTHOS」。Priorityの数字を変更して負荷の具合を調節できる。今回はPriority「8」で実行

問題があれば画像のようなエラーが出る。その場合はオーバークロック失敗とみなした

ところで、今回すべてのテストで電圧等の設定はマザーボードまかせの[Auto]のままにしてあり、プロセッサの冷却ファンもパッケージに標準添付のものをそのまま利用している。なぜなら、「普通に買ってきて気軽に試せるオーバークロック」を紹介したかったからなのだ。 べ、べつに「メンドクサかったから……」とかそんな理由ではないのだっ!!

ご覧のように付属の標準ファンを利用したが、冷却ファンを高性能なものに変更したり、メモリ設定を詰めたりすれば、オーバークロックの限界がさらに変わってくるだろう