エムエスアイコンピュータージャパンは、Intel P45 Expressチップセットを搭載したマザーボード5製品を発表した。下位の2モデルは6月4日発売予定、上位モデルは6月中旬の予定となっている。価格は全てオープンプライス。

MSIが発表したIntel P45マザーボードは、上位モデルから順に、「P45 Diamond」「P45 Platinum」「P45 Neo2-FR」「P45 Neo3-FR」「P45 Neo-F」。上位3モデルは、2本のPCI Express x16スロットを備えCrossFireXに対応するほか、MOSFET2個と制御チップを納めた「DrMOS」を搭載し低発熱と安定性を特徴としている。また、上位4モデルまでがサウスブリッジにICH10Rを組み合わせている。

P45 Diamondは、水冷にも対応するチップセットクーラー「CIRCU-PIPE Liquid」を搭載。電力消費をリアルタイムで監視できる「GreenPower Center」や、耐久性の向上とノイズ低減を実現する「Hi-C CAP」など、多数の機能を搭載したハイエンドモデルだ。これら独自機能の詳細などは先日行われた発表会記事も併せて参考にしていただきたい。メモリは今回発表された製品のなかで唯一のDRD3メモリ。Sound Blaster X-Fi Xtremeもバンドル。また、オーバークロック機能も充実しており、FSBは1600MHzまで、メモリは2000MHzまで対応するとされる。非オーバークロックでのサポートは、Intel P45製品共通で、FSB、DDR3メモリともに1333MHzまで。店頭価格は37,000円前後の見込み。

P45 Diamond

P45 Platinumは、DDR2メモリを採用したハイエンドモデル。チップセットクーラーは、空冷であるものの従来モデルよりも高効率化した「CIRCU-PIPE2」を採用し、DrMOSも装備している。オーバークロックでは、FSBが1600MHz、メモリが1200MHzまで対応。非オーバークロックでのDDR2メモリサポートは、Intel P45製品共通で800MHzまで。店頭価格は25,000円前後の見込み。

P45 Platinum

P45 Neo2-FRは、P45 Platinumと同一基板を採用することでDrMOSなどの独自機能を搭載しつつ、価格的も抑えた製品。チップセットクーラーはヒートパイプを採用しつつも比較的シンプルなものとなっている。上位モデルの信頼性と、低発熱、シンプルにそぎ落とした機能などが魅力だ。オーバークロックでのサポートもP45 Platinumと同等。店頭価格は20,000円前後の見込み。

P45 Neo2-FR

P45 Neo3-FRは、PCI Express x16スロットを1本とし、代わりにPCIスロット4本を搭載する製品。従来までのPCIカードスロット資産を活かしつつアップグレードできる。シリーズ中ではエントリー寄りのポジションではあるが、高分子固体電解コンデンサやシールドタイプチョークコイルを全面採用するなど、高信頼も同時に謳う。オーバークロック機能では、FSBが1600MHz、メモリが1066MHzまで。店頭価格は18,000円前後の見込み。

P45 Neo3-FR

P45 Neo-Fは、今回発表された製品のなかではエントリー向けとなる製品。サウスブリッジチップも唯一無印のICH10を採用している。拡張スロットは、PCI Express x16スロットは1本、PCI Express x1スロットが2本、PCI3本といった標準的なレイアウト。オーバークロック機能に関してはFSBのみ対応で、1600MHzまで対応している。

P45 Neo-F

製品名 P45 Diamond P45 Platinum P45 Neo2-FR P45 Neo3-FR P45 Neo-F
ノースブリッジ P45
サウスブリッジ ICH10R ICH10
対応FSB 1600(OC) / 1333 / 1066 / 800
対応メモリ DDR3 DDR2
メモリクロック 2000 / 1800 / 1600 / 1333 / 1066 1200 / 1066 / 800 / 667 1066 / 800 / 667 800 / 667
PCI Express x16 2 1 1
PCI Express x1 2 1 2
PCI 2 4 3
SATA 6+2 6
PATA 1
RAID ×
IEEE1394 × × ×
ネットワーク GbE×2 GbE
オーディオ Sound Blaster X-Fi 8ch