エムエスアイコンピュータージャパンは16日、発表予定の新製品が備える新機能などを紹介する記者説明会を開催した。関連して、次世代チップセットを搭載するマザーボード製品など、未発表の新製品が公開されている。

エムエスアイコンピュータージャパン代表取締役のTei Shimei氏

同社次世代マザーボードでの新技術を紹介する台湾MSIのEric Chang氏

当日は台湾のMSI本社より、Project Assistant Vice President DPS PM Department 1のEric Chang氏が来日。まず次世代チップセット搭載のマザーボード製品で盛り込まれる新機能「DrMOS」についての解説を行った。

これまでも電源回路周りの高効率化でのコダワリをアピールしてきた同社。「DrMOS」はHi MOSFET、Low MOSFETとドライバICを1チップ化した高性能回路

DrMOSは、従来別々だったMOSFETとドライバICを1チップ化することで、MOSFETのスイッチング時や、配線にともなうインピーダンスによる電力のロスや遅延を低減。消費電力や発熱を抑え、電源効率や安定性も向上するというもの。DrMOSはサーバやモバイルの分野での採用例はあったが、一般のコンシューマ向けマザーボードでの採用は同社が初めてとのことだ。

DrMOS採用製品として、未発表チップセット搭載マザーボードがいくつか紹介されている。まずは水冷対応が特徴の「P45 Diamond」。こちらで紹介したPlatinumの上位モデルと見られる

同じくP45を搭載する次世代マザーボード。DDR2とDDR3に両対応している。DrMOSなどにより低発熱・省電力を実現しており、ヒートシンクなど冷却機構も小規模におさまっている

新製品の予定などが紹介された。例年通りCOMPUTEX付近は製品が数多くリリースされるようだ

同社が積極的に取り組むEFI BIOSについての進捗も説明された。説明会では最新バージョンの同社開発のEFI BIOSが公開され、その正式名称が「Click BIOS」となることも発表された。こちらで紹介した時点よりも開発が進んでおり、よりグラフィカルなインタフェースや、細かな設定が可能である点が紹介された。Chang氏によれば、同社では技術的なアドバンテージにより、他社よりもかなり早い段階でEFIへの移行が実現できるとしており、今年のQ3にはClick BIOSのリリースが可能になる予定だという。

正式名称は「Click BIOS」。インタフェースがよりわかりやすくなっていた

グラフィックスカード製品向けでは、「Hybrid Freezer」と呼ばれるユニークな冷却技術が紹介された。大型のヒートシンクとヒートパイプ、冷却ファンで構成された冷却ユニットで、低負荷時など普段はファンが停止しノイズレスで動作するのだが、3Dゲーム中など高負荷時にはファンが動作し強力に冷却する。同冷却技術を装備するGeForce 9600 GT搭載グラフィックスカード「N9600GT Hybrid Freezer」のライブデモも披露され、3DMrak06を実行しても途中まではファンレスで動作する様子が紹介された。同カードは、選別部品などを使用している関係で数量限定ではあるのだが、日本国内でも近日中に販売が開始される予定だ。

「N9600GT Hybrid Freezer」。3DMarkを走らせても暫くはファンレスで動作していた