「プリプリまろん」ってどんなソフト?

「プリプリまろん」は、デジタルカメラで撮影した画像をフレームやテキストで飾り付け、ハガキやシールに印刷するソフト。今回バージョンアップして、Ver4.00となった。「プリプリまろん」の作業の流れを見てみよう。使い方はとても簡単。まずは用紙のサイズを選び、画像ファイルを作品パレットに読み込む。スキャナやデジタルカメラなどの外部機器から画像を直接読み込むことも可能だ。読み込んだ画像は、作品パレットにサムネイル(縮小画像)表示され、使いたい画像をダブルクリックすると、ワークエリアに配置される。

画像を配置したら、付属のフレーム素材やペイント機能を使って飾り付けを行う。素材の配置方法は、画像と同じだ。配置後に別の素材と差し替えることもできるので、いろいろな素材を試して画像にあったものを見つけよう。さらに、手書きペンを使ってイラストや文字を書き込んだり、ハートや星印のイラストをちりばめたり。テキスト入力機能を使って、メッセージやコメントをつけてもいい。できあがった作品は、プリントしたり、メール添付で送信したりすることができる。

「プリプリまろん Ver4.00」のメイン画面

ペンが充実! タブレットの筆圧感知にも対応

新バージョンで目をひくのは、ペイント機能がさらに充実したことだ。まずは、「ノーマルペン」1種類だったペンツールに、新たに4つのペンツールが加わった。

新たに追加されたペンツール

  • マーカー…フェルトペンのような線を描くツール。形状は「丸型」「角型」、透明度は「濃いめ」「薄いめ」の2種類が用意されている
  • ネオン…縁取りにぼかしの付いた線を描くツール。ネオン文字の作成に最適
  • フチ…縁取りのついた線を描くツール。ポップ調の手書き文字を書くのに最適
  • コロコロ…ドラッグした線にそってイラストを配置するツール

新たに加わったペンツール。上から「マーカー」「ネオン」「フチ」「コロコロ」

さらに、ノーマルペン(鉛筆やブラシのタッチを再現するツール)と消しゴムがタブレットの筆圧感知機能に対応。タブレットペンの筆圧によって、線の太さや濃淡を調整できるので、手書き風の文字を書き込んだり、イラストを描いたりすることが可能となっている。

ノーマルペンとペンタブレットを組み合わせると、筆圧によって線の太さや濃淡を調整できる(右下のハートの絵)

画像の2枚使用と切り抜きが可能に

写真に関する新機能では、1つの作品に配置できる画像の数が2枚に増えた。また、画像のトリミング機能も搭載され、画像の一部を切り抜いて目立たせたり、丸く切り抜いてやわらかいイメージに仕上げることが可能となっている。「プリプリまろん」には、もともと画像の明暗調整や拡大縮小、回転、反転などの画像編集機能が用意されているので、簡単な編集であれば、わざわざフォトレタッチソフトを使う必要はない。

1つの作品に画像を2枚配置できるようになった。やわらかいイメージに仕上げたいときは、丸く切り抜くと効果的

メールへのファイル添付もクリック1つでOK

作品の出力方法もバリエーションが増えた。Ver4.00では、ハガキやシール、名刺、ラベルなど100種類を超える市販用紙の印刷設定に対応。もちろん、オリジナルの用紙サイズを登録することも可能だ。印刷時には、1シートに作品を複数並べてレイアウトする割付機能も用意されているので、プリクラ感覚のシールを作って楽しむこともできる。

さらに、メールの添付ファイルとして作品を送信する機能も搭載された。あらかじめメーラーソフトの設定を済ませ、「プリプリまろん」の作業画面にあるメール送信用のボタンをクリックするだけで、添付用ファイルの作成、メーラーソフトの起動、新規メール画面の作成が自動的に行われる。

メール送信用ボタンを押すだけで、手軽に作った写真を送信可能

暑中見舞いにもシンプルに使える

このソフトには、ポップでキュートな素材が多数用意されているので、デザインがあまり得意ではない人も気軽に画像の飾り付けが楽しめる。使い方はシンプルで、インタフェースもわかりやすい。それでいて完成度の高い作品が作れるのは好感が持てる。これからの時期なら暑中見舞いハガキの作成からさっそく活躍してくれるだろう。デジタルカメラで撮った写真をそのままハガキに印刷して送るのは味気ないと思ったときには、ぜひ試してほしい。

ハガキなどへの印刷も簡単に設定できる