「暴利産業」の第10位となったオンラインゲーム産業
大手ポータルサイトやオンラインゲーム企業の年度財務報告書は、社会から大きな関心を集めた。それらの関心は、オンラインゲーム企業の「暴利」とも言われる高収益と、大手ポータルサイトにとっての高収益の意味、そしてオンラインゲームのあり方という3点に集中している。
巨人網絡は、征途というただ一つのオンラインゲームに頼り、2007年に上場を果たした。しかも364.5%という、驚異的な売上増をも実現した。こうした状況からみれば、オンラインゲームが中国において「暴利産業」と言われても、ある程度致し方がない気がする。
オンラインゲーム企業における「暴利ぶり」には及ばないものの、いまや大手ポータルサイトにおいてもオンラインゲームは、メーンの収入源となっており、高成長を持続させる為の強力なエンジンでもある。
上海の日刊新聞「東方早報」と捜狐が今年3月15日の「消費者の日」に合わせ、共同で「3・15暴利産業の秘密を暴く大調査(3・15暴利行業掲秘大調査)」を行ったが、その結果、オンラインゲームは、その暴利産業ランキングの"栄えある"第10位に選ばれた。言い換えれば、オンラインゲームは普通の中国人とメディアの眼に「暴利産業そのもの」として認識されているということだ。では、オンラインゲームの高収益構造は一体どのように生み出されてきたのだろうか。答えはオンラインゲームの運営方式の中にあった。