OpenMokoプロジェクトは19日 (米国時間)、Linuxベースのスマートフォンプラットフォーム「OpenMoko」をアップデート、GUIウィジェットに「Qtopia」を採用したことを発表した。従来のGTK+も引き続きサポートされるが、今後メインのGUIウィジェットにはQtベースの「Qtopia」が使用される。

開発コミュニティ向けWebサイト「Planet OpenMoko」に掲載された情報によれば、Qtopiaの採用に踏み切った理由には、携帯電話という実用的な機器向けのシステムというサービスベースのアプローチとしては、小型端末向けのツールキットや開発環境が整備されているQtopiaのほうがふさわしいと判断したことが挙げられている。プロジェクトを支えるOpenMoko社の携帯電話 (ハードウェア) は無償ではなく、早期に収益を計上するためにも必要な決断だったという。

Nokia傘下のTrolltech社が開発する「Qtopia」は、シャープSLシリーズ (Linuxザウルス) やソニー myloなどのPDAを中心に採用実績を持つ、オープンソースの小型端末用GUIウィジェット。PC-UNIX向け統合デスクトップ環境「K Desktop Environment (KDE)」の採用などで知られる「Qt」のサブセット版に位置付けられ、携帯電話向けに最適化した「Qtopia Phone Edition」も用意されている。