ひとつひとつのテクノロジを楽しそうに紹介するGosling氏

Gosling氏によるセッションのタイトルは「Extreme Innovation」。同氏に呼ばれた各技術の開発関係者により、全部で11のプレゼンが行われた。

最初に紹介されたのはJavaアプリケーション開発におけるトラブルシューティングツールである「Java VisualVM」。Sun MicrosystemsのエンジニアであるLuis-Miguel Alventosa氏とTomas Hurka氏によるプレゼンテーションだ。VisualVMではJMX(Java Management eXtention)を利用して、実行中のJavaVMからシステムプロパティやスレッドの状態、モニタ、ヒープダンプなどといったさまざまな情報を取得し、視覚化することでアプリケーションで発生したトラブルの原因を探ることができる。現在、開発サイトであるvisualvm.dev.java.net上にてRC版が公開されている。

Java VisualVM。その名の通り、JavaVMの情報をリアルタイムに可視化してくれる

続いて、同じくSun MicrosystemsのTor Norbye氏が呼ばれ、NetBeansにおけるJavaScriptサポートの新機能を紹介した。JavaScriptコードの補完や高度なリファクタリングなどがサポートされたもので、このツールによってJavaScript開発の煩わしい部分が解消されるという。デモでは非常にスムーズにWebアプリケーションが開発できる様子が示された。

NetBeansにおけるJavaScriptサポートは、今後もさらに強化されていく予定

次は、Nvidia社がリリースしているモバイル端末向けアプリケーションプロセッサ「APX 2500」で動作するJavaアプリケーションの紹介。プレゼンテーションはSun MicrosystemsのKen Russell氏とSven Gothel氏の担当。Pure Javaで記述されているという3Dムービーをモバイル端末上で見事に再生して見せた。

モバイル端末上で(本当に)さくさく動いたJava 3Dムービー。実用化・商品化が待たれる